年に一度、行政の支援でお安く受けられる健康診断。会社員の方は、会社で用意されたものを受ける人も多いのではないでしょうか。
自分の健康状態を確認するための大事な機会ですが、検査の数値を少しでもよくしたいと直前になって急にしてしまうことはありませんか?
このコラムでは、健康診断前についやりたくなることと、その効果をまとめてみました。
健康診断の前になると、ふだん食べているラーメンや唐揚げなどを控えて、急にサラダや豆腐などのヘルシーな食事にしたり、食事を抜いてみたりする人も多いのではないでしょうか。少しでも体重を減らしたい、中性脂肪の数値を下げたい…健康診断が近づくと急にこんな気持ちになりがちです。
しかし、直前の食事制限だけでは、体重やコレストロール値には影響はないそうです。普段からのバランスの良い食事をとることが大切です。
また、毎日の飲酒や喫煙の習慣のある人は、前日だけお酒をやめてみたり、当日だけ禁煙してみたりすることもあるようです。肝機能の数値を抑えたい、健康診断で聞かれる飲酒や喫煙習慣を少なく見せたい。そんな気持ちが伝わってきます。
こちらも、数日間だけの禁酒・禁煙では、数値に大きく効果はないそうです。健康診断前だけでなく、ふだんから飲酒や喫煙をほどほどにしておくことが、健康改善につながります。
そして、少しでも体重を落としたい、検査数値を良くしたという思いから、数日前だけランニングなど激しい運動をする人も…。ランニングや筋力トレーニング、水泳などの有酸素運動は、じつは尿酸値や肝機能などの検査数値に影響が出てしまいます。とくに日頃から運動していない人は、少しの運動で肝機能の数値が上がりやすいので注意が必要です。健康診断前日の激しい運動は、むしろ控えた方がいいでしょう。
以上、健康診断前についやりたくなることと、その効果をまとめてみました。
健康診断の直前だけの行動では、診断結果にいい影響がないことがわかりました。普段からの健康習慣が大事ということですね。日々の食事や運動に気を配りながら、健康に生活していきましょう。