軽くて持ち運びやすいお茶は、常温保管ができて賞味期限が長いこともあり、贈答品として大変人気があります。しかし、一言でお茶といってもたくさん種類があり、どれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。この記事では、贈り先に喜ばれるお茶の選び方をご紹介します。
お茶が贈り物にぴったりな理由とは?

お茶は、お遣い物だけでなく、お祝いや内祝いにも選ばれることが多いのではないでしょうか。お茶が贈答品として選ばれる理由には、以下のようなものがあります。
●縁起がいい
昔から「茶柱が立つ」ことは、縁起がいいと言われています。そのほかにも、根が深く張るお茶の木は「嫁ぎ先にしっかり根付く」という意味もあるそうで、婚礼品としてお茶が贈られる地域もあります。
●お茶は万人受けしやすい
食べ物や服は人によって好みが分かれますが、日本においてお茶が飲めない人はほとんどいないのではないでしょうか。世代、性別関係なく贈りやすい一品です。また最近ではカフェインレスのほうじ茶や麦茶、ハーブティーもあり、カフェインが苦手な方や妊婦の方向けのものもあります。
●季節を問わない
冬は温かい前茶やほうじ茶、夏は水出し緑茶など、お茶は種類が豊富なため、季節を問わず贈答品に向いています。賞味期限が長いことも、贈答品に選ばれやすいポイントです。
喜ばれるお茶を選ぶポイント

ここからは最適なお茶の選び方をご紹介します。
相手の好みに合わせる
もっとも大切なのは、やはり贈る相手の好みに合うものを選ぶこと。お茶には渋いものから甘みのあるもの、フレーバーのあるものなど、味のバリエーションも豊富です。贈る相手の好みやライフスタイルに合ったものを贈ると、なお喜ばれるでしょう。
ふだんからお茶をよく嗜まれている方には、玉露や高級煎茶など特別感のあるお茶がおすすめ。若い世代の方や普段コーヒーや紅茶の方を嗜まれている方には、カジュアルに飲みやすいフレーバーティーなどがよいでしょう。
産地で選ぶ
少し通の方やご年配の方に贈るなら、産地にこだわってみるのもおすすめです。日本には静岡茶・宇治茶・狭山茶の三大銘茶があり、それぞれ特徴が異なります。三大銘茶ということもあり、どれを選んでも「特別な贈答品」として喜ばれやすいでしょう。
悩むなら…飲み比べセットがおすすめ
相手の好みがわからない場合は、複数の種類のお茶を楽しめる飲み比べセットがおすすめです。前茶やほうじ茶のセットのほか、最近では日本茶と和紅茶のセットなどもあります。
お茶は贈り物にはタブーという説も? 知っておきたい日本の習わし

日本茶には高級なものも多くあり、贈答用として最適な一品に思われますが、実は一部で縁起の悪いイメージもあります。その理由は、お茶が一般的に弔事の返礼品として使われることが多いためです。
しかし、前述したように、日本茶には縁起がいいいわれもたくさんあり、慶事の贈り物として選ばれることもめずらしくありません。
贈り先の地域を調べてみて、お茶の贈り物がタブーといった習わしがとくにないようなら、気にしなくても大丈夫でしょう。なにより、相手のことを想って選んだお茶は、きっとその心ごと相手の方に温かく受け取ってもらえるはずです。
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以上、贈り物用のお茶の選び方のご紹介でした。贈る相手の好みを事前にリサーチして、この記事を参考に最高の一品を選んでくださいね。