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スタッフ日記

【訪問レポ】写真家・西浦和彦さんの写真展へ。心がふっと動く作品に出会いました

2025年11月20日(金)、写真家・西浦和彦さんの個展を拝見しに、ニコンサロンへ伺いました。

今回の展示は、A2判の二冊の写真集
『いのちは赤色、あの海は青色』
『化石を見つけた日の夢』
をもとに再構成されたもの。

会場に入った瞬間、どこか懐かしく、それでいて非日常へそっと引き込むような空気が漂っていて、作品の前に立つと、忘れていた会いたくても、もう会えない大切な人との思い出がぼんやり思い出せるような不思議な感覚がありました。


■ 松本洋紙店の印画紙で制作された“大判フォトブック”

入ってすぐに置かれたテーブルには、A2サイズで印刷された大きな写真集が置かれていました。

こちらの写真集『いのちは赤色、あの海は青色』は、松本洋紙店の両面写真用紙<印画紙>を使って西浦さんご自身が印刷し、製本されたものです。

断裁加工の相談をいただいた際は、松本店長が電話でアドバイス、ご希望のサイズに仕上がるようご対応させていただきました。

■ 創作の裏側にある “日常” と “会話”


展示を拝見中、西浦さんと直接お話しすることができました。

写真の中に「バナナ」を使っているものがいくつかあり、質問してみたところ、八つ墓村の“頭に刺さっているアレ”の雑談からバナナをモチーフにした作品が生まれた話や、被写体同士のゆるやかなつながりなど、肩の力が抜けたような創作エピソードがとても印象的でした。

また、西浦さんのカメラマン仲間やクリエイターの方も来場されており、紹介していただいたり、お話を伺ったりと、あたたかいコミュニティに混ぜていただいたようで嬉しい時間でした。

「作品を通して、人がつながっていく」。
その瞬間を直接体験させてもらえた、すごく貴重な展示訪問になりました。

■ 紙は“素材”だけれど、作家にとっては“表現の一部”

今回、現場で作品に触れて心から感じたことがあります。

紙はただの素材ではなく、
作家さんの表現に寄り添い、作品の一部になっていくものだということ。

普段は商品として扱う紙が、作家さんの手に渡ることで、
こんなにも豊かな物語と価値をまとっていく。

もちろん西浦さんの才能あっての表現ですが、紙を取り扱っている松本洋紙店のスタッフとして本当に嬉しい経験でした。


■ 展示は12月1日まで!(最終日15時まで)

西浦和彦さんの個展は、
2025年11月18日(火)〜12月1日(月)※日曜休館
※10:30~18:30(最終日は15:00まで)
ニコンサロンにて開催中です。(詳細はこちら ※外部サイトへ飛びます)

作品の世界に浸りたい方、色彩の持つ力を感じたい方、写真が好きなすべての方におすすめしたい展示です。

松本洋紙店の紙を使った大判フォトブックも、ぜひ会場でご覧いただければ嬉しいです。

西浦さん、素晴らしい展示をありがとうございました!
そして何より、松本洋紙店の紙を選んでくださり、本当にうれしく思っています。
ますますのご活躍をお祈り申し上げます。

写真家 西浦和彦さんの活動はこちら
写真室 うつしとどめる | 西浦和彦
Instagram

ご利用いただいた紙:両面高級写真用紙<印画紙>
※A2サイズをお求めの場合はお気軽にご相談ください。
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