寝ても疲れや眠気がとれないといった具合に、睡眠の悩みを抱えている方は少なくありません。そんな方におすすめなのが、心地よい眠りをサポートしてくれるアロマです。しかし、アロマにはたくさんの種類があるうえに、それぞれに異なった効能があるとされています。どのアロマが睡眠に効果があるのでしょうか?
この記事では、良い睡眠をサポートしてくれるおすすめのアロマをご紹介します。質の高い睡眠でしっかり体力・気力を回復して、翌日のパフォーマンスを向上させましょう。
アロマが睡眠ケアにおすすめの理由は?

アロマを使った療法の起源は、紀元前にさかのぼります。植物の香りには、もともと自らの身を守ったり、子孫を繁栄させたりといった力が備わっていると考えられていました。その植物の香りの力をもらい、人間の心身を整えたり、治癒能力を高めたりするのが、植物の精油を使った自然療法・アロマセラピ―です。
その効能は紀元前から認められ、20世紀はじめには実験中に負ったやけどを精油で癒やしたという科学者が研究をはじめ、アロマセラピ―という言葉が広まるようになりました。
アロマの成分は香りとして鼻や口から入り、自律神経やホルモンを整える視床下部や感情をつかさどる大脳辺縁系に届き、そこから体全体に影響を与えます。脳にもっとも早く伝わる五感は嗅覚と言われていることもあり、アロマの効能は全身に伝わるのが早いとされています。
就寝前におすすめのアロマ

ここからは、質の良い睡眠をサポートしてくれるアロマを紹介します。
ラベンダー
ラベンダーは、さわやかで甘いフローラルの香りが特徴です。不眠の原因となる交感神経の活発化を抑え、体がリラックスする状態になる副交感神経を優位にする効果があるとされています。
ほかにも血の巡りをよくして体を温めたり、筋肉や関節の緊張をいあわらげたりしてくれます。
カモミール
青リンゴのようなさっぱりした甘い香りで、初心者にも取り入れやすい柔らかな香りが特徴です。筋肉や関節のコリや痛みを和らげたり、胃腸のコンディションを整えたりする効能があるとされています。カモミールは血流促進やリラックス効果があるハーブティーとしても重宝されています。
ネロリ
柑橘系のさわやかな甘さとビターさが合わさった、初心者にも取り入れやすいフルーティーな香りが特徴です。交感神経、副交感神経どちらにも作用し、自律神経を整えてくれます。悩みやモヤモヤなどの心の不調が原因の不眠に効果があるとされています。
スイートマジョラム
森や花の香りの中にスパイシーさが感じ取れる、独特な香りが特徴です。心身のリラックスを促す副交感神経を優位にしたり、筋肉や関節の緊張・コリを緩和させたりする効能があるとされています。また、免疫を調整する成分が豊富なので、体の不調による不眠を予防できます。
クラリセージ
ナッツのようなコクのある甘い香りと爽快感が合わさった香りが特徴です。ホルモンバランスや自律神経を整え、抗うつ作用を期待できます。また、女性ホルモンの乱れを整えたり、過分な皮脂分泌を抑えて肌や髪のコンディションを整えたりと、女性特有の悩みや美容にも効果があるとされています。
以上、就寝前におすすめのアロマのご紹介でした。
眠りが浅い気がする…という方は、手軽に取り入れられるアロマをぜひお試しください。