プリンタ

リコーが環境循環型複合機RICOH IM C4500F CE/C3000F CEを発売

リコーが環境循環型のA3カラー複合機を発売

コピー機、レーザープリンタなどを販売するリコーから、2025121日にA3カラー複合機RICOH IM C4500F CERICOH IM C3000F Cが発売されました。どちらも再使用部品を使った再生機です。

リコーの再生機は、これまで「リコンディショニング機 (RC機))と呼ばれてきましたが、本製品から名称が変更され、環境循環型複合機としてサーキュラーエコノミー機(CE機)と呼ばれるようになりました。リコーがユーザーとともに循環型社会、脱炭素社会の実現に向けて取り組みを加速する製品となっています。

RICOH IM C4500F CE/C3000F CEの特徴の1つに、A3カラー複合機ながら、用紙サイズがSRA3まで対応している点が挙げられます。このSRA3とは、A3ノビと同じくA3よりも少し大きなサイズを指します。A3サイズのポスターをフチの余白を残さずに印刷したいとき、いったんSRA3サイズで印刷して、周囲を裁断してA3サイズに仕上げるために使います。

この記事では、そんなリコーが提唱する最新のCE機、RICOH IM C4500F CE/C3000F CEをご紹介します。

RICOH IM C4500F CE/C3000F CEの環境性能

RICOH IM C4500F CE/C3000F CEにおいて、もっとも注目したいポイントの1つが再生機ならではの「環境性能」です。

リコーから発売された複合機の環境性能 出典:RICOH公式ホームページ

部品のリユース率は86
従来機IM C4504RC/C3004 RCの部品リユース率の平均が重量比81%。これに比べて、新型機IM C4500F CE/C3000F CEの部品リユース率は平均86%にまで上がっています。

再生機ではありますが、徹底的な品質管理のもとで再生され、新品の部品を用いて製造される新造機と同様の保証を実現しています。

新造機と比較して約59%のCO排出量削減
部品をリユースして製造される再生機は、CO₂排出量が多い製造工程を省けます。

再生機のRICOH IM C3000F CEと新造機のIM C3000Fを比較すると、輸送や使用、廃棄・リサイクルなどを含めたライフサイクル全体のCO₂排出量の約59%が削減できます。

●RICOH カーボンオフセットサービスに対応
オフセット(offset)は、相殺や埋め合わせというような意味の言葉です。カーボンオフセットは、温室効果ガスの排出量に見合った温室効果ガス削減活動に投資をすることで、埋め合わせをするという考え方です。

RICOH カーボンオフセットサービスは、J-クレジット制度を活用してオフセットするサービスで、証明書が発行されます。証明書は企業の環境への貢献を示すために使えます。

J-クレジット制度とは、CO2等の排出削減量や適切な森林管理によるCO2等の吸収量を「クレジット」として国が認証する制度になります。

RICOH IM C4500F CE/C3000F CEの特徴

ここからは、環境性能以外のRICOH IM C4500F CE/C3000F CEの性能を解説します。再生機なので、最新機種というわけではないのですが、オフィスで使用するのに十分な性能を備えています。

リコーの複合機RICOH IM C4500F CE/C3000F CEの性能 出典:RICOH公式ホームページ

毎分45枚、毎分30枚の印刷スピード
IM C4500F CEとIM C3000F CEのおもな違いは、印刷スピードです。IM C4500F CEが、カラー・モノクロ共に毎分45枚の印刷が可能であるのに対し、IM C3000F CEが毎分30枚の印刷スピードとなります。

ファーストプリントタイムは、IM C4500F CEが、カラー5.4秒、モノクロ3.6秒で、IM C3000F CEが、カラー6.9秒、モノクロ4.5秒です。

いずれもIM C4500F CEの方が若干上回っているので、印刷スピードの速さや待ち時間の短さを重視したい場合は、IM C4500F CEがおすすめです。

大型のタッチパネル「MultiLink-Panel」を搭載
IM C4500F CE/C3000F CEには、10.1インチの大型のタッチパネルが搭載されています。フリックやドラッグ、ピンチイン・ピンチアウトというようなスマホと同様の操作ができるので、直感的に使えます。

ユーザー認証と組み合わせれば、使用する人ごとにホーム画面をカスタマイズすることもできます。

使いやすいユーザーインターフェイス
コピーやスキャナー、フアックスの各機能を使用する際に表示される画面には、よく使われる機能が上部に表示されます。アイコンも大きく、使いやすいインターフェイスを採用しています。

アイコンが大きく見やすい 出典:RICOH公式ホームページ

コピー画面では、アイコンを見やすく表示する標準表示と、機能を一目で確認できる一覧表示の切り替えが可能です。

消耗品の交換や紙詰まり解消のガイド機能
消耗品のトナーや廃トナーを交換するときに、画面に交換手順が動画で表示されます。複合機の扱いに慣れていない人でも、表示された指示に従うだけで消耗品が交換できます。

紙詰まり解消は表示された指示に従うだけ 出典:RICOH公式ホームページ

複合機のトラブルとして起こりがちな紙詰まり時も、詰まった紙の取り除き方などがアニメーションで表示されます。

本体の内部にはLEDランプが搭載され、詰まった紙を除去するときに操作すする箇所のLEDが点滅。作業箇所を知らせてくれます。

充実したファックス機能
アドレス帳には2000件のあて先が登録でき、最大100グループのグループ登録もできます。

さらに、パソコンから直接ファックス送信したり、受信したファックスをEメールやフォルダに転送したりでき、ペーパーレスでファックスの送受信を実現しています。迷惑ファックスの受信防止設定や、送信した文書のバックアップ機能も搭載しています。

●RICOH Always Current Technologyによる機能追加
本製品は、RICOH Always Current Technologyに対応しネットワーク経由で複合機の内蔵ソフトウェアをバージョンアップして、新しい機能を追加できます。

最新のセキュリティが利用できるほか、RICOH アプリケーションサイト for MultiLink-Panelで提供されているアプリを追加もできます。

代表的なアプリに、IDカードの両面を1枚に集約してコピーする「IDカードコピー」や、仕上がりのイメージを選んでコピーすると会議資料が簡単に作れる「会議資料コピー」などがあります。

仕上がりイメージを選べ、資料が簡単にできる 出典:RICOH公式ホームページ

RICOH Always Current Technologyは、無料でインストール可能です。RICOH アプリケーションサイト for MultiLink-Panelで提供されているアプリは、サブスクリプション契約で利用できます。

各種フィニッシャーが選択可能
フィニッシャーとは、複合機に追加することで、用紙をホチキス留めしたり、折ったりできる装置です。中綴じや多彩なステープル、パンチ穴あけ、5枚までの重ね二つ折りなどが可能になります。

ただし、装着できるのはIM C4500F CEのみ。IM C3000F CEには装着できない点にご注意ください。

RICHO IM C4500F CEとIM C3000F CEのスペック表

製品名 IM C4500F CE IM 3000F CE
メーカー リコー リコー
発売年 2025年 2025年
価格 オープン価格 オープン価格
本体サイズ
(幅×奥行×高さmm)
587×685×1155 587×685×1155
質量 122kg以下 120kg以下
カラー印刷速度
(A4文書 毎分)
45枚 30枚
モノクロ印刷速度
(A4文書 毎分)
45枚 30枚
ファーストプリントタイム

(A4カラー)

5.4秒 6.9秒
ファーストプリントタイム

(A4モノクロ)

3.6秒 4.5秒
印刷解像度(dpi) 4800相当×1200 4800相当×1200
Wi-Fi
自動両面印刷
最大用紙サイズ SRA3 SRA3
最大給紙枚数

(基本モデル)

2460枚 2460枚

RICHOの環境循環型複合機 IM C4500F CEとIM C3000F CEを紹介しました。再生機でありながら、新造機と同様の保証を実現した製品です。企業として環境保全に注力するなら、ぜひ導入を検討してみてください。

松本洋紙店では、IM C4500F CE/C3000F CEのようなレーザープリンタの用紙も取りあつかっています。つや消しのマット紙や高級感のある光沢紙、上質紙や耐水紙、裏面に糊が付いたシール用紙などもあります。

プリンタ―導入にあたって用紙が必要な際は、ぜひ松本洋紙店をご利用ください。

レーザープリンター用紙はコチラ(松本洋紙店)

↓↓↓レーザープリンターに最適な紙をご紹介!紙の専門家、松本店長が詳しく解説! 松本洋紙店Youtubeチャンネルはコチラ!↓↓↓