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紙のコラム

ボールペンのインクが出ない!書けなくなる原因と復活させる対処法をご紹介

ボールペンが書けなくなる原因と対処法

手に取ったボールペンのインクが出ない! インクはまだ入っているはずなのに…。なんて経験は、だれでも一度はしたことがあるのではないでしょうか?

この記事では、ボールペンのインクが出てこなくなってしまう原因と、それを防ぐ対処法をご紹介。さらに、書けなくなったボールペンを復活させる可能性のある方法もお届けします。

ボールペンのインクが出なくなるのはなぜ? 原因と対処方

ボールペンのペン先は精密部品

ボールペンのインクが出なくなってしまう原因は、以下のようなことが考えられます。

落としたりぶつけたりして、ペン先が破損

ボールペンのペン先は金属製のものが多く、とても丈夫に見えますよね。でも、じつはとても繊細な精密部品なんです。落とす・ぶつけるなどしてペン先に過度な衝撃が加わると、
ボールが回らなくなったり、インキの通り道がふさがったりする原因になります。

不具合を防ぐためにも、使った後はキャップをする、ノック式のボールペンは必ずペン先を収納するようにしましょう。

紙繊維がペン先に詰まっている

書くときにペンを寝かせすぎていると、ペン先によって紙繊維が削り取られ、ペン先に入り込んで詰まってしまうことがあります。紙に対してペンは60度以上立てて書くようにしましょう。

中に空気が入っている

ボールペンは、インク自体の重さにより、上からペン先に向かって流れる構造です。そのため、ペン先が水平より上になった状態で書き続けると、重力でインクが後ろに引っ張られ、ペン先から空気が入り込むことがあります。すると、ペン先とインクの間に空気の層ができてしまい、インクが出てこなくなるのです。

壁掛けカレンダーなどに書き込むときは、どうしてもペン先が上を向きがちですよね。加圧式ボールペンなどは上向きに書ける製品もありますが、基本的にボールペンは下向きで書くようにしてください。

長期間放置してインクが変質

ボールペンを使わずに長期間置いておくと、インクが変質・劣化して出が悪くなることがあります。油性インクは製造から3年、水性(ゲル)インクは2年を目安に使い切るようにしましょう。

一度試してみるのも手!書けなくなったボールペンの復活方法

書けなくなったボールペンを復活させる方法

ボールペンが書けなくなっても、ちょっとした工夫をすれば、インクが出るようになることもあります。ボールペンのインクが出なくなったときには、以下の方法を試してみてください。

ただし、一度書けなくなったボールペンを、もとに戻すのは難しいです。必ず復活するとは限らないので、あらかじめご了承ください

ペン先の詰まりをとる

ティッシュなどを使って、ペン先に詰まった汚れをとる方法です。

ティッシュを使う場合、まずティッシュを4つ折りにして、その上でぐるぐると円を描ききましょう。ティッシュよりさらに繊維が細いタバコのフィルターを使って、グリグリとペン先を押し付けて詰まりをとる方法もあります。

除光液やアルコールを染み込ませたティッシュをしばらくペン先に密着させ、汚れを溶かすという方法もあります。ただし、除光液を使うとプラスチック部分を溶かす可能性があります。ペン先がプラスチック製の場合、除光液の使用は避けましょう

遠心力を使って空気を抜く

ペン先とインクのあいだに空気が入ったときは、遠心力を利用して空気を抜けることもあります。

まず、輪ゴムや大きな輪状にした紐などを、ペンの中心あたりにテープで貼り付けます。輪ゴムや紐の両端を左右の手で持ち、ペンを縦方向にグルグル回してねじっていきます。ある程度ねじったら、“ぶんぶんゴマ”のようにペンを勢いよく何度も回転させましょう。勢い余ってインクが飛び出てることもあるのでご注意ください。

手や息で温める

ペン先を手で握ったり息を吹きかけたりして温めてみましょう。ペン先が乾燥している場合は、これだけでインクが出るようになる可能性があります。

ライターであぶったりドライヤーをあてたりすればもっと温度を高くできますが、高温になりすぎるとペン先が破損する可能性もあるため、おすすめしません。

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ボールペンは、私たちのもっとも身近にある筆記具の1つです。いざ必要なときに書けなくなっていると、困ってしまいますよね。単純な構造に見えて、細かく繊細な部分もあるので、取りあつかいには十分ご注意ください。

もし書けなくなったときは、ご紹介した方法を一度試してみてください。そして、ボールペンを使って書く用紙が必要なら、ぜひ松本洋紙店をご利用ください!

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