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PX-G5300の後継機→PX-7V → SC-PX1Vという流れについて考える

更新日:2026年4月 / 読了目安:約5分

エプソン PX-G5300 は2008年発売のA3ノビ対応・8色光沢顔料プリンターです。発売から17年以上が経過し、現在は販売終了・メーカーサポートも終了しています。

「まだ動いているけどそろそろ限界かも」「インクが手に入らなくなってきた」という方も多いのではないでしょうか。本記事では、PX-G5300の後継候補となる現行機を比較整理し、特にエプソン純正のUltraSmooth Fine Art Paperなどのファインアート紙を使い続けたい方向けに選び方を解説します。

📋 この記事の内容
  1. PX-G5300のスペックと特徴おさらい
  2. 後継機の系譜:PX-7V → SC-PX1V
  3. 現行後継候補3機種の比較
  4. ファインアート紙ユーザーへの選び方
  5. 厚手用紙への対応(エプソン・キヤノン比較)
  6. よくある質問(FAQ)
  7. まとめ・総評

1. PX-G5300のスペックと特徴おさらい

まず、PX-G5300がどのようなプリンターだったかを確認します。後継機を選ぶ際の「比較軸」になります。

項目 仕様・詳細
発売年月 2008年1月
インク構成 8色(シアン・マゼンタ・イエロー・マットブラック・フォトブラック×2・レッド・オレンジ+グロスオプティマイザ)
インク種別 光沢顔料インク(PX-Gインク)
対応用紙サイズ 最大A3ノビ
当時の実売価格(推定) 5〜7万円前後(オープンプライス)
現在の状況 販売終了・メーカーサポート終了

当時のコンシューマー機のフラッグシップとして、カラー写真からモノクロプリント、ファインアート紙まで幅広く対応した機種でした。レッド・オレンジの専用インクにより、暖色系の色域が広かったことが特徴です。

2. 後継機の系譜:PX-7V → SC-PX1V

PX-G5300の直接後継は PX-7V(2011年発売)です。ブルーインクが追加されて9色になり、青空・水・空の発色が向上しました。ただしPX-7Vも現在は販売終了しており、インクの入手が困難になっています。

世代 機種名 発売年 主な変更点 現状
初代 PX-G5300 2008年 8色光沢顔料・A3ノビ 販売終了
直接後継 PX-7V 2011年 ブルーインク追加で9色化 販売終了
現行最上位 SC-PX1V 2020年 10色・K3Xインク・ディープブルー搭載 現行販売中

なお、同時期に存在した PX-5V(2011年)はモノクロ写真・白黒グラデーション重視のK3インク機で、こちらの後継も現行では SC-PX1V に集約されています。

3. 現行後継候補3機種の比較

エプソンがPX-G5300からの買い替え推奨として案内している現行3機種を比較します。

機種名 インク 色数 対応サイズ 参考価格 向いている用途
SC-PX1V 顔料(K3X) 10色 A3ノビ 約9万円前後 写真・ファインアート・高品質プリント
EP-50V 染料 6色 A3ノビ 3万円台〜 光沢写真・コスト重視・家庭用
EW-M973A3T 顔料+染料混在 4色 A3ノビ 4万円台〜 文書メイン・エコタンクでランニングコスト重視
⚠️ 注意:EP-50VとEW-M973A3TはPX-G5300と比べてインク構成・色数ともに大きく異なります。特にファインアート紙での使用を前提とする場合、この2機種は適しません(後述)。

4. ファインアート紙ユーザーへの選び方

エプソン UltraSmooth Fine Art Paper をはじめとするアート紙・コットン紙・和紙系の用紙をメインに使っている方は、インクの種別が非常に重要です。

顔料インクと染料インクの違い(ファインアート紙での使用時)
比較項目 顔料インク 染料インク
非コート面への印刷 ◎ 適している △ 滲みやすい
発色・色域 ◎ 広色域 ○ 光沢紙では良好
耐久性・耐光性 ◎ 長期保存向き △ 退色しやすい
マット系用紙との相性 ✕ 非推奨
本体価格 高め 安め

上記の比較から、ファインアート紙での使用には顔料インク搭載機が必須です。現行のエプソン機で条件を満たすのは SC-PX1V のみとなります。

SC-PX1V がファインアート紙ユーザーに適している主な理由
  • UltraChrome K3X インク(10色顔料)による広い色域
  • ディープブルーインク搭載で青系の表現が向上
  • Epson Media Installer 対応:他社製用紙のICCプロファイルをプリンターに登録可能
  • 4.3インチタッチパネル搭載で操作性向上
  • SC-PX5VⅡと比べ体積比約68%にコンパクト化(2020年発売)

※ Epson Media Installer は、松本洋紙店のようなサードパーティ用紙のプロファイルを活用する上で特に重要な機能です。

🗒 松本洋紙店 独自コメント

弊店でUltraSmooth Fine Art PaperをSC-PX1Vと組み合わせて動作確認しています。PX-G5300から乗り換えた際の印象として、インク数が8色→10色になったことで特にシャドウ部の階調再現と青系の色域が改善されています。

「9万円は高い」という声もありますが、ファインアート紙を使ったA3ノビプリントを本格的に続けるなら、EP-50V(染料)では代替になりません。用途が合えば、SC-PX1Vは現時点での最善の選択肢です。
松本洋紙店でファインアート紙は販売していないのは残念ですが
竹尾DEEPシリーズというプロ向けの紙を取り扱いしています

5. 厚手用紙への対応(エプソン・キヤノン機の比較)

ファインアート紙・厚手コットン紙・厚口ケント紙など、0.4mm以上の厚みを持つ用紙を使う場合は、プリンターの通紙可能な厚みも確認が必要です。

機種 メーカー 最大坪量(純正用紙) 最大厚み(手差し) 0.46mm通過
SC-PX1V エプソン 300g/m² mm数は非公表 多分0.3mmまで
PX-S5010 エプソン 300g/m² mm数は非公表 多分0.3mmまで
PRO-1000(販売終了) キヤノン 400g/m²(手差し) 0.7mm(手差し) ✅ 可
PRO-1100(現行) キヤノン PRO-1000同等と推定 PRO-1000同等と推定 ✅ おそらく可(要公式確認)

※ エプソン機は用紙厚をmm単位で公式に公表していないケースが多いため、0.4mm以上の厚手用紙を使用する際は事前確認を推奨します。キヤノン PRO-1100 の公式マニュアルは キヤノン公式サイト で確認できます。

6. よくある質問(FAQ)
Q1. PX-G5300の直接後継機はPX-7Vですか?今でも買えますか?
PX-7VはPX-G5300の直接後継機ですが、現在は販売終了しています。ヤフオクやメルカリでの流通はありますが、専用インクの入手が困難です。現在入手できる後継ポジションの機種はSC-PX1Vとなります。
Q2. ファインアート紙に染料インク機は使えませんか?
使用できないわけではありませんが、非コート面への印刷で滲みが出やすく、耐久性・耐光性でも顔料インクに劣ります。展示・長期保存を前提とする作品プリントには顔料インク搭載機を強く推奨します。
Q3. SC-PX1VでUltraSmooth Fine Art Paperは使えますか?
はい、対応しています。エプソン純正用紙として同用紙のプロファイルが用意されているほか、「Epson Media Installer」機能によりサードパーティのプロファイルも登録・利用できます。
Q4. SC-PX1VとキヤノンPRO-1100、どちらを選ぶべきですか?
エプソン純正のUltraSmooth Fine Art Paperを継続使用するならSC-PX1Vが自然な選択です。一方、厚みのある用紙(0.4〜0.7mm)の通紙性能や、キヤノン純正の用紙ラインナップを重視するならPRO-1100も検討対象になります。どちらも本格的な写真・アート向けの機種です。
Q5. 厚手の特殊紙(0.46mm前後)を使いたい場合のおすすめは?
用紙厚0.46mmであれば、キヤノン imagePROGRAF PRO-1100 の手差しトレイ(上限0.7mm)が対応しています。エプソン機は厚みをmm単位で非公表のため、購入前に販売店またはエプソンサポートへご確認ください。

7. まとめ・総評
こんな方 おすすめ機種 理由
ファインアート紙・写真プリント重視 SC-PX1V 顔料10色・Epson Media Installer対応
コストを抑えて光沢写真を印刷したい EP-50V 染料6色・本体価格が手頃
文書・普通紙メイン・インクコスト削減 EW-M973A3T エコタンク式でランニングコスト低
0.4mm以上の厚手用紙を使いたい PRO-1100(キヤノン) 手差し上限0.7mmで厚紙に明確対応

PX-G5300のユーザーで、UltraSmooth Fine Art Paperなどのアート系用紙を使い続けたい方には SC-PX1V が現時点での最適解です。価格は高くなりますが、インク構成・用紙対応・色管理の面でファインアート紙との相性は現行機中で最も高いと評価できます。

用紙の選び方やプロファイルの設定についてご不明な点は、松本洋紙店までお気軽にお問い合わせください。

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