顔料ブラック温存作戦|染料ブラックを無駄なく使う3つの設定
インクジェットプリンターのセット買いで、いつも余ってしまう「染料ブラック」。顔料ブラックとの違いをご存知ですか?私は古いキャノン機で実験を重ねて、用紙設定と印刷設定の組み合わせで、わざと染料ブラックを使う方法を発見しました(多分)大量の文書印刷をしている企業様や、インク代が気になる個人ユーザーさんには、この知識がかなり役立つはずです。

インクジェットプリンターの5色機種ってありますよね。CMYKの4色に、もう1色顔料ブラックが加わるモデル。でも実際には「顔料ブラック+色染料ブラック」という構成になっています。
愛車という名の愛印刷機:キャノン iP3600(かなり古い!)がそうなんですけど、セット買いすると毎回「染料ブラック」だけが大量に余ってしまいます。顔料ブラックは通常印刷でガンガン減るのに、染料ブラックは使われる機会が少ないみたい。これ、もったいなくないですか?
キャノンの iP3600 には 2 種類のブラックインクが存在します。
| インク型番 | 種類 | 主な用途 |
|---|---|---|
| 320BK | 顔料ブラック | 文字や通常印刷(速度重視) |
| 321BK | 染料ブラック | 写真や高品位印刷(品質重視) |
プリンターのヘッドが壊れてしまったとき、たまたま染料ブラック(321BK)が全く出ないままで印刷してみたんです。普通紙設定のまま、です。
結果?何の問題もない。文字もくっきり、黒も黒。つまり通常の文書印刷なら「顔料ブラックだけで十分」ってわけです。なら逆に、わざと染料ブラックを使う方法があるんじゃないか…と思ったんですね。

ここが大事なポイント。どちらも「モノクロ」のように見えますが、実は全然違う挙動をするんです。
| 設定場所 | 設定名 | 実際の動き | 印刷速度 |
|---|---|---|---|
| 高品位設定 | 「白黒印刷」 | CMYを混色(または 321BK 使用) | 速い |
| プリンター プロパティ |
「モノクロ印刷」 | 320BK(顔料ブラック)のみ | 速い |
これ、私も最初、見た目では区別がつきませんでした。でも実際に出力されたPDFの色を調べてみると…
(↓)プロパティの「モノクロ印刷」: 純粋に顔料ブラック(320BK)のみを使う

(↓)高品位設定にしての「白黒印刷」: CMY の混色か、もしくは 321BK(染料ブラック)を使っている。色がどこか薄いというか、柔らかい黒。

つまり、わざと「PDF側の白黒印刷」を選ぶと、顔料ブラックを温存しつつ、染料ブラックを消費できるってわけです。
実務的な「染料ブラック活用法」をまとめます。以下の 3 つの設定を組み合わせるのがコツです。

この 3 つの組み合わせで、大量の文書を印刷しているときに「顔料ブラックを温存しつつ、染料ブラックをガンガン消費」という理想的な状況が作れます。
あくまで多分・・・なのでキャノンさん 公式な見解をください・・・・
プリンターメーカーの立場になって考えると…
顔料ブラック(320BK) は高速で、乾きも速く、文書印刷に最適。だから通常は「普通紙設定 = 顔料ブラック優先」という設定になっている。
染料ブラック(321BK) は色再現性が良いので、写真や高品位紙でこそ活躍する。だからプリンター側は「高品位設定に切り替わったら染料ブラックを使おう」という条件付けをしてるわけです。
でも、PDF 側の「白黒印刷」という設定がプリンターに何か別の信号を送ってるみたい。詳しい技術仕様は、私もメーカーに問い合わせたことないんですけど(笑)、どうもそこで「CMY 混色か 321BK」という判断が入るっぽいんですね。

ただ、まだ検証の余地がたくさんあります。
プリンタードライバーの設定画面に「色濃度」というスライダーと、サンプル画像(人物・風景・グラフィックス)の選択肢があるんです。それから「シアン・マゼンタ・イエロー・色濃度・コントラスト」の微調整パネルもある。
ここらへんを弄ると、もっと確実に「染料ブラックを優先的に使う」という設定ができるんじゃないかと睨んでます。たとえば、グラフィックス・モードで色濃度を上げるとか、シアンを少しいじるとか…。
次は、その辺りを片っ端からテストして、本当に「100% 確実に 321BK を使わせる条件」を探ってみようかと思ってます。



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