「仕事の情報整理、正直うまくいってないかも…」そんな風に感じる瞬間はありませんか?
会議でのメモ、共有ドキュメント、プロジェクト進捗、さらにはアイデアの断片など…気がつけば付箋やノート、メール、クラウドサービスなどあちこちに散らばり、後から探すのに時間がかかってしまうという経験は、多くの人がしているのではないでしょうか。
そんな“情報の迷子”を防いでくれるのが、便利な情報管理アプリです。今回はそのなかでもとくに人気の高い「Notion」と「Evernote」 にスポットを当ててていきます。
両者は「多機能」か「シンプル」かというスタイルの違いがはっきりしているため、あなたの仕事スタイルによって合う・合わないが分かれます。この記事では、それぞれの特徴を詳しく解説し、料金の違いも整理してみました。
Notionとは?「オールインワンの多機能派」

Notionは「AIワークスペース」とうたわれている情報管理アプリ。多機能に使え、単なるノートアプリの枠を超えた存在です。
Notionのおもな特徴
ブロック構造で柔軟に編集可能
Notionはテキスト、画像、チェックリスト、表組みなどをブロック単位で追加できます。ブロックをドラッグ&ドロップすればレイアウトも自由自在です。
多彩なビュー切り替え
「カレンダー」「タイムライン」「タスクボード」などさまざまな形式が用意されていて、必要に応じてタスクやデータを見やすい形式に変更可能です。
データベース機能が強力
単なるノートではなく、データベースとして情報を管理できます。例えば「顧客管理」「タスク一覧」「在庫リスト」などを一元化し、必要に応じてフィルタやソートも可能です。
チーム利用に最適
作成したページに細かく権限を設定できるため、チームでの共同作業やナレッジ共有に便利です。マニュアルのように使える社内Wikiを構築したり、会議の議事録などをすぐに共有できたりします。
豊富なテンプレート
Notionにはプロジェクト管理表、読書記録、目標管理など、3万以上ものテンプレートが用意されています。ゼロからページを構築する必要がなく、すぐ使い始められるのも魅力です。
Notionのデメリット
多機能ゆえに慣れるまで時間がかかる
Notionには、なまじさまざまな機能があるせいで、最初に触れると「どう使いこなせばいいの?」と戸惑う人も多いようです。ページの作り方やデータベースの概念に慣れるまで時間がかかるため、導入初期はかえって非効率と感じるケースもあるようです。
複雑なページはスマホ操作で扱いにくい
Notionには、モバイルアプリも用意されていますが、基本的にPC版とレイアウトが同様のということもあり、ブロックを組み替えたり複雑なページを編集したりするのは、スマホの小さな画面だとやりにくく感じるかもしれません。「移動中にサッと書き留めたい」という用途には、あまり向いていません。
権限管理を誤ると情報漏えいリスクも
Notionでは、閲覧権限を細かく設定でき、チームでの利用にも便利です。ただし、多くの人と共有しやすいがために「誰にどこまで見せるか」をきちんと管理しないと、意図せず機密情報が共有されてしまうリスクもあります。
Evernoteとは?「シンプルで直感的なノート派」

Evernoteは、ノートアプリの草分け的存在。シンプルな使いやすさが特徴で、長年使い続けているユーザーも多いです。
Evernoteのおもな特徴
あらゆる形式で保存可能
Evernoteは、テキスト入力はもちろん、画像、PDF、音声、手書きメモも保存できます。スマホのカメラで撮った書類をそのままノート化するといった使い方も可能です。
整理しやすい構造
ノートを「ノートブック」にまとめ、さらに「スタック」としてまとめることでグループ化が可能。タグを使えば横断的な検索もしやすく、紙のファイルに近い感覚で情報を整理できます。
検索機能がとても強力
Evernoteではテキストだけでなく、添付ファイルやスキャンした画像の文字まで検索対象になります。「あの議事録どこに書いたっけ?」というときにも一発で探し出せます。
Webクリッパーが便利
ブラウザ拡張機能で、Webページを丸ごと保存可能。記事や参考資料をスクラップするのに最適です。
シンプルで直感的な操作
難しい設定は不要で、アカウントを作ればすぐにノートを作成できます。
Evernoteのデメリット
無料プランの制限が厳しい
Evernoteの無料プランでは、デバイスは1台まで、作成できるノートは最大50までという制限があります。複数台のデバイスで共有したい人やたくさんノートを作りたい人は、有料プランへの移行がほぼ必須です。
ページレイアウトやカスタマイズはほぼできない
基本はノートを作って保存するスタイルで、凝ったレイアウトや本格的なデータベース機能はありません。自分流に管理画面を作り込むことはできないので、柔軟な管理を求める人には物足りなく感じてしまうかもしれません。
オフライン作業に弱い
Evernoteは基本的にオンラインでの使用が想定されています。ノートの新規作成や編集、画像・ファイルの添付などはオフラインではできず、ネットにアクセスできない場所では少々使いにくいです。
Notion・Evernoteの料金プラン
Notion・Evernoteの料金プランは以下のとおりです。
Notion

フリー:無料
個人利用での利用なら、ページやブロックの作成に制限はありません。複数人で共有する場合は、1000ブロックまでの制限あり。ファイルのアップロードは最大5MBまで、ページの変更履歴は、7日間残せます。
プラス:月額1650円
複数人での共有使用でも制限なくページを作成でき、ファイルのアップロードも無制限です。ページの変更履歴は、30日間残せます。
ビジネス:月額3150円
ノート作成もファイルアップロードも、無制限で複数人に共有可能。ページの変更履歴は、90日間残せます。データベースの詳細な権限設定が可能となり、Notion AIもほぼ無制限で使えます。
エンタープライズ:価格は問い合わせ
大企業向けのプラン。組織のニーズに合わせて、セキュリティ、管理、サポートなどの機能が個別に設計されます。
Evernote
フリー:無料
デバイス1台まで、最大50ノート・1ノートブックを作成可能。月250MBまでのアップロード制限があり、1つのノートにつき最大サイズは200MB。
パーソナル:月額1100円
デバイス台数は無制限。最大15万ノート・2000ノートブックを作成でき、毎月10GBのアップロードが可能。
プロフェッショナル:月額1550円
デバイス台数無制限。最大15万ノート・2000ノートブックを作成でき、毎月20GBまでファイルをアップロード可能。AI編集とAIによる検索機能も使えます。
エンタープライズ:価格は問い合わせ
プロフェッショナルのすべての機能に加え、すべてのビジネスデータの企業所有権や専任のカスタマーサクセスマネージャーなどが付与されます。月間アップロード容量は20GBあり、さらにユーザーごとに2GB使用可能。組織のニーズに基づきプラン制限をカスタマイズできます。
NotionとEvernote、向いているのはどんな人?
NotionとEvernote、それぞれどんな用途で使いたい人に向いているかまとめると、以下のようになります。
Notionが向いている人
・プロジェクトやタスク管理を一元化したい
・チームで情報共有する場が欲しい
・自分のワークフローをカスタマイズしたい
Evernoteが向いている人
・メモや資料保存が中心
・とにかくすぐに使い始めたい
・モバイルでサッと書き留めたい
***
Notion は「多機能で拡張性の高いオールインワン」。少し学習コストはかかりますが、チーム利用やプロジェクト管理に最適です。
Evernote は「シンプルで直感的なノートアプリ」。メモや情報スクラップを気軽に始めたい人におすすめです。
大切なのは「アプリに合わせる」より「自分の仕事スタイルに合ったアプリを選ぶ」こと。
どちらも無料プランが用意されているので、ぜひ一度、両方を試してみて、自分に合う方を使ってみてください。
↓↓↓数字シール エーワンラベルを松本店長が解説! 松本洋紙店YouTubeチャンネル↓↓↓