世界三大デザイン賞の一つとして知られる「iF DESIGN AWARD 2026」にて、エプソンのプリンターEW-M678FTとEW-M638Tが受賞しました。
見た目の美しさだけでなく、機能性や持続可能性などを総合的な観点から評価されたこの製品は、どんな特徴を持つプリンターなのでしょうか?
iF DESIGN AWARDとはどんな賞なのか?
iF DESIGN AWARDは、ドイツを本拠地とするiFインターナショナル・フォーラム・デザインが主催する、1953年から開催されている歴史ある賞です。対象となるのは、革新的な工業製品デザイン全般になります。

審査にあたってはアイデア(Idea)、形(Form)、機能(Function)、差別化(Differentiation)、持続可能性(Sustainability)の5つの評価基準が用いられ、総合的な審査がなされます。
iF DESIGN AWARD 2026には、68の国・地域から約10,000件のエントリーがあり、129名の専門家による審査が行われました。
今回の受賞製品であるEW-M678FTとEW-M638Tは、iF DESIGN AWARD と同様に世界三大デザイン賞に数えられるRed Dot AwardのProduct Design 2026においても最優秀賞「ベスト・オブ・ザ・ベスト賞』を受賞しています。さらに、2025年度 グッドデザイン賞も受賞しています。
EW-M678FTとEW-M638Tはどんなプリンターなのか? 性能と特徴を解説
EW-M678FTとEW-M638Tは、小規模オフィスやホームユースに適したコンパクトな複合機です。大容量インクタンク(エコタンク)を搭載、低コストで印刷できます。従来機種よりも、製品寿命が伸びていることも特徴です。
EW-M678FTとEW-M638Tはプリンターとしての性能はほぼ同等なので、EW-M638Tは基本性能を、EW-M678FTはこちらのモデルにのみ搭載されたファクスやADFの機能を解説します。
EW-M638T:仕事でも家庭でも使いやすエコタンク搭載プリンター
出典:エプソン公式ホームページ本体に大容量のインクタンクを搭載し、インクの補充はボトルから行うエコタンク搭載の複合機です。従来のインクカートリッジ搭載モデルに比べて、低コストで印刷できます。仕事で大量に印刷したり、家庭でのテレワークや学習時に印刷したりするときに、コストをあまり気にせずに済みます。
コピーやスキャンの機能もあり、従来機よりも耐久性や利便性も向上しています。
EW-M638Tの特徴
●大容量インクタンク搭載による低コスト印刷
大容量インクタンクがあるプリンターのメリットは、印刷コストが安いことです。A4モノクロ文書なら1枚約0.4円、A4カラー文書なら約1.0円のコストで印刷できます。自動両面印刷にも対応しているので、両面に印刷することで用紙コストも削減できます。
1回のインク交換でブラックインクは約8500枚、カラーインクは約6500枚の印刷が可能。インク補充やインクボトル購入の手間も少なく済みます。
●ブラック顔料インクとカラー染料インクを搭載
EW-M638Tに採用されているインクは、ブラックは文字をくっきり印刷できる顔料インクです。さらにPrecisionCoreプリントヘッドにより、普通紙で600dpiの高解像度印刷を実現。文字のエッジ部分を小さなドットサイズで表現するなど、細かい文字や設計図などの細線を鮮明に印刷できます。
カラーは発色が良い染料インクを採用。カラーを用いた図やグラフ、写真なども鮮やかなカラー印刷が可能です。
●使いやすいインクボトル
本体の注入口にボトルを挿すだけでインク補充が開始され、タンクが満タンになると自動で停止します。タンクとインクボトルの注入口は、色ごとに形状が異なり、色を間違えて注入する心配もありません。
出典:エプソン公式ホームページこのインクボトル方式は、環境負荷が小さい点も見逃せません。インクボトル式は、従来のカートリッジ方式と比較して累計で163万トンのCO2排出量を抑制しています。
●使いやすくなった新デザイン
EW-M638Tの本体前面には「お知らせLED」が搭載されています。ジョブの進行状況やエラーの発生をランプで示してくれます。
また、インクタンクが前面に独立した形で配置されたことで、本体のフタを開閉しなくてもインクの補充が行えるようになりました。
●生産性が高く耐久性も向上
本製品の印刷スピードは、A4文書でモノクロ毎分約18.0ページ、カラー毎分約9.0ページです。ウォームアップ時間も短く、高い生産性を誇ります。プリンター本体の耐久枚数も10万ページと、長期間の使用が可能です。
●給排紙にも便利機能
給紙は最大普通紙250枚が収納可能な前面カセット方式です。背面に空間を必要としないので、省スペースで設置できます。カセット部分には用紙確認窓があり、カセットを引き出さなくても用紙の残量を確認できます。
出典:エプソン公式ホームページ排紙トレイが自動でオープンする機能も搭載しています。パソコンから印刷指示を出したときに、排紙トレイを引き出す手間がありません。
●多彩なコピー機能
本製品には多彩なコピー機能が搭載されています。IDカードの両面を1枚の用紙の片面にまとめたり、2枚の原稿を縮小して1枚に割り付けたりできます。さらに、影消しコピー、パンチ穴消しコピー、フチなしコピーなどの機能も備えています。
●設置しやすいコンパクトなボディ
EW-M638Tは、W375×D347×H187mmのコンパクトなサイズ。操作パネルは角度が変えられるチルト式なので、低い場所に設置した場合でもパネルが見やすく操作が容易です。
EW-M678FT:ファクスやADFの機能も搭載したオールインワンタイプ
出典:エプソン公式ホームページEW-M678FTの基本性能は、EW-M638Tとほぼ共通しているので、ここではファクスやADFなどの独自機能について解説します
EW-M678FTの特徴
●自動両面読み取りが可能なADFを搭載
EW-M678FTには。ADF(自動紙送り装置)が搭載されています。最大30枚までの原稿が同時にセットでき、あとは自動で読み取りを行うため、業務効率の向上に役立ちます。
出典:エプソン公式ホームページスキャン時の原稿読み取り速度は、A4原稿の場合、カラー・モノクロともに毎分約5.0ページです。
●高速伝送が可能でセキュリティ機能も充実したファクス
EW-M678FTは、スーパーG3ファクスに対応しています。転送速度は最高33.6bpsで、G3規格の14.4bpsよりも約2.3倍高速化されています。高速伝送により送受信時間が短くなり、通信コストを抑えられる可能性があります。
ファクス通信のセキュリティ向上を目指して制定されたガイドライン「FASEC1」に対応しています。FASEC1の要件である誤送信防止や誤接続防止、印刷物の放置防止などの機能を備えています。
●PCファクス送受信など便利な機能も
EW-M678FTは、PCで作成した文書を印刷することなく直接ファクス送信できる機能を備えています。受信したファクスをPCで確認も可能です。必要な書類のみを選んで印刷できるので、用紙やインクなどのコストも発生しません。
アドレス帳に登録した宛先のうち最大100件を短縮ダイヤルに登録でき、手軽にファクス送信が行えます。
●コンパクトなボディに2.4型タッチパネル液晶搭載
EW-M678FTの本体サイズは、W375×D347×H240mmです。幅や奥行きはEW-M638Tと同じで、高さのみ53mm増しています。ADFを搭載しているため上部に空間が必要になりますが、EW-M638Tと同様の設置面積で省スペースを実現しています。
出典:エプソン公式ホームページEW-M638Tの2.4型液晶パネルに対し、EW-M678FTには2.4型「タッチパネル」が搭載されています。これにより、直感的な操作が可能になっています。
EW-M638T・EW-M678FTの仕様
●価格
EW-M638T 参考:3万5800円(税込み・Amazon 2026/5/19現在)
EW-M678FT 参考:4万8800円(税込み・Amazon 2026/5/19現在)
●ランニングコスト(EW-M638T・EW-M678FT共通)
A4カラー文書:約1.0円
A4モノクロ文書:約0.4円
●対応インクボトル(EW-M638T・EW-M678FT共通)
YAD-BK ヤドカリ® ブラック 127ml
HAR-C ハリネズミ® シアン 70ml
HAR-M ハリネズミ® マゼンタ 70ml
HAR-Y ハリネズミ®イエロー 70ml
※ブラック約2800円~、カラー約1100円~(Amazon・楽天市場 2026/5/19現在)
EW-M638TとEW-M678FTのスペック表
| 製品名 | EW-M638T | EW-M678FT |
|---|---|---|
| 参考価格 | 3万5800円 | 5万2500円 |
| コピー・スキャン | 〇 | 〇 |
| ファックス | × | 〇 |
| ADF | × | 〇 |
| 本体サイズ (幅×奥行×高さmm) |
375×347×187 | 375×347×240 |
| 質量(kg) | 5.7 | 7.3 |
| カラー印刷速度 (A4文書 毎分) |
9ページ | 9ページ |
| モノクロ印刷速度 (A4文書 毎分) |
18ページ | 18ページ |
| 印刷解像度 (dpi) |
4800×1200 | 4800×1200 |
| Wi-Fi | 〇 | 〇 |
| 自動両面印刷 | 〇 | 〇 |
| 最大用紙サイズ | リーガル | リーガル |
| 最大給紙枚数 (基本モデル) |
250枚 | 250枚 |
| カラー印刷コスト (A4文書) |
約1.0円 | 約1.0円 |
| モノクロ印刷コスト (A4文書) |
約0.4円 | 約0.4円 |
***
iF DESIGN AWARD 2026を受賞した、EW-M678FTとEW-M638Tを紹介しました。
デザインはもちろん、機能性や環境性能などにも秀でた製品です。
印刷コストが安いエコタンク搭載モデルなので、大量印刷を行うオフィスや家庭には特におすすめです。新規購入、買い替えの際には候補の一つとして検討してみてください。
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