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EPSON EP-887A|対応インク「カニ(KNI)」の型番一覧・歴代/後継機種・おすすめ用紙まとめ

EP-887A(EP-887AW/EP-887AB/EP-887AP)は、エプソンの家庭用インクジェット複合機「カラリオ」の6色染料・A4フラッグシップモデルです(2024年10月発売)。このページでは、EP-887Aで使える純正インクの型番一覧EP-801Aから続く歴代シリーズの系譜と各世代の対応インク、そして紙の専門店ならではの用紙選びのコツとよくあるご質問をまとめています。

1. EP-887Aの対応インク一覧(愛称:カニ/KNIシリーズ)

EP-887Aの純正インクは「カニ」の愛称で知られるKNIシリーズ(6色染料・独立型カートリッジ)です。EP-887A世代から新たに採用されたインクで、前世代までの「カメ(KAM)」とは互換性がありません

純正インクカートリッジ(メーカー:セイコーエプソン)

区分 型番 内容 備考
セットパック KNI-6CL 6色パック(BK/C/M/Y/LC/LM) 標準容量
KNI-6CL-M 6色パック(ブラックのみ増量) 文書印刷が多い方向け
KNI-6CL-L 増量6色パック 印刷量が多い方向け・単価が割安
単色(標準) KNI-BK ブラック なくなった色だけ交換可能(独立型のメリット)
KNI-C シアン
KNI-M マゼンタ
KNI-Y イエロー
KNI-LC ライトシアン
KNI-LM ライトマゼンタ
単色(増量) KNI-BK-L ブラック増量 よく使う色は増量タイプがお得
KNI-C-L シアン増量
KNI-M-L マゼンタ増量
KNI-Y-L イエロー増量
KNI-LC-L ライトシアン増量
KNI-LM-L ライトマゼンタ増量
関連消耗品 EPMB1 メンテナンスボックス 廃インク吸収用。フチなし印刷・クリーニング多用時に交換が必要
⚠ 購入前のチェックポイント
・旧機種用のカメ(KAM)・クマノミ(KUI)・イチョウ(ITH)などは装着できません。「カニ」のパッケージ(KNI型番)をご確認ください。
・同時期発売の下位モデル EP-817A/EP-717A は別インク(KAK-6CL)です。同じ2024年モデルでもインクは共通ではありません。
・インクの色構成は全色染料です。耐水性が必要な印刷物については、下記のFAQとコラムをご覧ください。

2. EP-887Aの機種詳細情報

A4カラー複合機6色染料インクプリント/コピー/スキャン自動両面印刷CD/DVDレーベル印刷4.3型タッチパネルWi-Fi対応SDカードスロット

製品名 カラリオ EP-887A
カラーバリエーション EP-887AW(ホワイト)/ EP-887AB(ブラック)/ EP-887AP(ピスタチオグリーン)
※前モデルまでの「レッド(AR)」が廃止され、新色ピスタチオグリーンに変更
発売日 2024年10月18日(オープンプライス)
インク 6色染料・独立型カートリッジ(カニ/KNIシリーズ)
ブラック・シアン・マゼンタ・イエロー・ライトシアン・ライトマゼンタ
最大解像度 5,760×1,440dpi
対応用紙サイズ カード・名刺〜A4(L判、2L判、KG、スクエア、六切、ハガキ、B5、A5、A4、レター、リーガル等)
※A3非対応
給紙方式 前面トレイ2段(普通紙A4 最大100枚〈80g/m²〉、ハガキ 最大60枚)+ 背面手差し1枚(用紙厚 0.6mmまで対応)
自動両面印刷 対応(A4・B5・レター・ハガキ/普通紙系)
レーベル印刷 12cm CD/DVD/Blu-ray対応(フロントローディング方式)
写真プリント速度 L判 約13秒/A4写真用紙〈光沢〉約50秒
スキャナー A4フラットベッド・CIS方式・1,200×4,800dpi
操作パネル 4.3型ワイドタッチパネル
ネットワーク 無線LAN IEEE802.11b/g/n(Wi-Fi 4)、Wi-Fi Direct対応/有線LAN非搭載
メモリーカード SD/SDHC/SDXC 対応スロット搭載(パソコンなしで写真印刷可)
外形寸法/質量 収納時 349×340×142mm / 使用時 349×527×184mm / 約6.7kg
対応OS Windows 7以降/macOS 10.9.5以降/Chrome OS 89以降 ※スマホ印刷(Epson Smart Panel)対応

EP-887Aの位置づけと特徴

EP-887Aは、年賀状・写真印刷ニーズの定番として毎年秋にモデルチェンジされてきたカラリオA4プレミアムモデルの2024年版です。6色染料インクによる写真画質と、2段カセット+背面手差し+レーベル印刷という多彩な給紙まわりが特長で、前モデルEP-886Aからの主な変更点は次の3つです。

  • 半自動画質調整機能を新搭載 — これまで目視で行っていたギャップ調整などの画質調整をプリンターが半自動で実施
  • インクがカメ(KAM)からカニ(KNI)に変更 — 買い置きインクの互換性に注意
  • カラーバリエーション変更 — レッドが廃止され、新色ピスタチオグリーンが追加

らくらくモード(よく使う機能をホーム画面に登録)はEP-886Aから引き続き搭載。基本ハードウェア(印刷機構・給紙・スキャナー)は近年のモデルから大きく変わっておらず、EP-881A以降のユーザーであれば操作感はほぼそのまま移行できます

3. 歴代機種・後継機種の系譜(EP-801A〜EP-887A)

EP-887Aは、2008年のEP-801Aから続く「カラリオ A4プレミアム複合機」シリーズの最新世代(現行モデル)です。お手持ちの機種がこの系譜のどこにあたるか、そしてその機種で使えるインクを下表でご確認いただけます。

本流系譜:A4プレミアムモデル(6色染料)

発売時期 機種名 対応インク(愛称/型番) 備考
2008年秋 EP-801A ふうせん
IC6CL50 純正販売終了
シリーズ初代
2009年秋 EP-802A
2010年秋 EP-803A/803AW
2011年秋 EP-804A/804AR/804AW
2012年秋 EP-805A/805AR/805AW さくらんぼ
IC6CL70/IC6CL70L(増量)
タッチパネル本格採用
2013年秋 EP-806AB/806AR/806AW
2014年秋 EP-807AB/807AR/807AW とうもろこし
IC6CL80/IC6CL80L(増量)
2015年秋 EP-808AB/808AR/808AW
2016年秋 EP-879AB/879AR/879AW クマノミ
KUI-6CL/KUI-6CL-L(増量)
型番が87x系に。コンパクト化
2017年秋 EP-880AB/880AN/880AR/880AW
2018年秋 EP-881AB/881AN/881AR/881AW カメ
KAM-6CL/KAM-6CL-M(黒のみ増量)/KAM-6CL-L(増量)
カメインク世代の初代
2019年秋 EP-882AB/882AR/882AW
2020年秋 EP-883AB/883AR/883AW
2022年 EP-884AB/884AR/884AW
2022年秋 EP-885AB/885AR/885AW
2023年10月 EP-886AB/886AR/886AW らくらくモード搭載
2024年10月18日 EP-887AW/887AB/887AP(本ページ) カニ
KNI-6CL/KNI-6CL-M/KNI-6CL-L
現行モデル。半自動画質調整を新搭載

※カラーバリエーション記号:AW=ホワイト、AB=ブラック、AR=レッド、AN=ネイビー、AP=ピスタチオグリーン。

兄弟系譜:A3対応モデル(6色染料)

「A4は毎日、A3もときどき印刷したい」方向けの兄弟シリーズです。インク世代が本流と一部共通しています。

発売時期 機種名 対応インク(愛称/型番) 備考
2013年秋 EP-976A3 さくらんぼ
IC6CL70/70L
2014年秋 EP-977A3 とうもろこし
IC6CL80/80L
2015年秋 EP-978A3
2016年秋 EP-979A3
2019年秋 EP-982A3 長期間の現行機だった人気モデル
2025年11月20日 EP-988A3 クジラ
KZR-6CL/KZR-6CL-L
現行モデル。EP-982A3から約6年ぶりの後継機。らくらくモード搭載

現行カラリオ関連モデル早見表

機種 位置づけ インク 最大用紙
EP-887A(本ページ) A4プレミアム(6色染料・写真高画質) カニ KNI-6CL A4
EP-817A A4スタンダード(6色染料) KAK-6CL ※EP-887Aとは非互換 A4
EP-717A A4エントリー(6色染料) KAK-6CL A4
EP-988A3 A3対応(6色染料) クジラ KZR-6CL A3
💡 古い機種をお使いの方へ(インク供給の目安)
初代〜EP-804A用の「ふうせん(IC6CL50)」はすでに純正販売終了となっています。さくらんぼ(IC70)・とうもろこし(IC80)世代も発売から10年前後が経過しており、今後の供給・本体修理サポートを考えると買い替え検討時期です。現行のEP-887Aは同系譜の直系後継機のため、用途を変えずにそのまま移行できます。

4. EP-887Aで使えるおすすめ用紙

EP-887Aは染料6色インクのため、インク受容層のある「インクジェット対応」用紙で最も性能を発揮します。また背面手差しで厚さ0.6mmまで給紙できるので、家庭用プリンターとしては厚紙・特殊紙の対応力が高い機種です。

5. よくあるご質問(FAQ)

Q.「レーザープリンター用」と書かれた用紙を、EP-887Aで印刷しても大丈夫ですか?
A.おすすめできません。レーザープリンター用の用紙(特に光沢紙)は、トナーを熱で定着させる前提のためインクを吸収するコーティングがなく、インクジェット機のEP-887Aではインクが乾かず、にじみ・色移りの原因になります。誤って購入されるケースが非常に多いのでご注意ください。「インクジェット対応」または「インクジェット・レーザー兼用」と明記された用紙をお選びいただくのが確実です。
Q.パール紙などの特殊紙に印刷したら、色がにじんだ/沈んだ仕上がりになりました。対処法はありますか?
A.プリンタードライバーの「用紙種類」設定の変更をまずお試しください。特殊紙には専用の設定項目がないため、例えばパール系用紙では「普通紙」+「色あざやか」の組み合わせで改善したケースがあります。用紙によって最適設定は異なるので、「写真用紙」「フォトマット紙」など数パターンで試し刷りして比べるのがコツです。それでも改善しない場合は、お使いの用紙名と機種名を添えてお問い合わせください。
Q.名刺用のカード紙など、厚い紙(0.3mm以上)は印刷できますか?
A.できます。EP-887Aは背面の手差し給紙から、厚さ0.6mmまでの用紙を1枚ずつ印刷できます。前面トレイは普通紙・ハガキ程度の厚さまでのため、0.2mmを超えるカード紙・ファインペーパーは必ず背面手差しをご利用ください。なお手差しは1枚ずつのセットになるため、大量印刷には業務機のご利用をおすすめします。
Q.EP-887Aは染料インクとのことですが、水に濡れる場所で使うラベルや掲示物は作れますか?
A.染料インクは水に弱いため、完全な耐水性は期待できません。インクジェット用の耐水フィルムに印刷した場合でも、用紙自体は水に強い一方、インクの定着具合によっては水濡れでにじむことがあります。屋外掲示や水回りで使うものは、①印刷後にラミネート加工する、②顔料インク搭載機(エプソンPXシリーズ等)を使う、のいずれかをご検討ください。用途に応じた用紙のご提案も可能です。
Q.いままでEP-886Aで使っていたカメ(KAM)インクの買い置きがあります。EP-887Aで使えますか?
A.残念ながら使えません。EP-887Aの対応インクはカニ(KNI)シリーズのみで、カメ(KAM)はEP-881A〜EP-886A専用です。カートリッジの形状・ICチップが異なるため装着できません。逆に、カニインクを旧機種に使うこともできません。買い替えの際は、旧インクの買い置き分を使い切ってからの移行をおすすめします。
Q.A3サイズやSRA3サイズの用紙は印刷できますか?
A.EP-887Aの最大対応サイズはA4(定形ではリーガルまで)のため、A3は印刷できません。A3が必要な場合は、同じ6色染料のA3対応モデルEP-988A3(2025年11月発売)が直近の選択肢です。なお「SRA3」はメーカー・機種によって寸法が異なる規格のため、用紙をサイズカットでご注文の際はmm単位でのサイズ指定をお願いしています。

6. コラム:インクと用紙の基礎知識

📄 コラム|染料インクと顔料インク — EP-887Aが「写真がきれい」な理由と弱点

家庭用インクジェットのインクには大きく染料顔料の2種類があります。染料インクは色材が液体に溶けており、用紙のコーティング層に浸透して発色するため、光沢紙での写真プリントの艶やかさ・階調表現に優れます。EP-887Aが6色すべて染料なのは、写真画質を最優先した設計だからです。

一方で染料は水と紫外線に弱いのが弱点。水濡れでにじみ、長期の直射日光で退色します。反対に顔料インクは色材の粒子が紙の表面に定着するため耐水・耐光性が高く、ビジネス文書や屋外掲示向き。「写真・年賀状メインならEP-887A(染料)、屋外POP・耐水ラベルなら顔料機」というのが用紙店から見た使い分けの目安です。染料機で耐水性を持たせたい場合は、印刷後のラミネート加工が最も確実です。

📄 コラム|「ふうせん」から「カニ」へ — インクの愛称がわかれば世代がわかる

エプソンの家庭用インクには「ふうせん」「さくらんぼ」「とうもろこし」「クマノミ」「カメ」「カニ」…と親しみやすい愛称がついています。これは店頭で型番(IC6CL50、KNI-6CLなど)を覚えていなくても、パッケージの絵柄で自分のプリンターのインクを選べるようにする工夫です。

実はこの愛称、プリンターの世代を知る手がかりにもなります。上記の系譜表の通り、カラリオA4プレミアム機はおおむね2世代ごとにインクが切り替わってきました(近年のカメ世代は異例の6年6機種続きました)。「うちのプリンターはカメだったから…」とわかれば、EP-881A〜886Aのどれか。今お使いのインクの愛称から、後継機種と買い替えタイミングを調べる際にぜひ系譜表をご活用ください。なお互換インク・詰め替えインクを検討される場合も、この愛称(=型番シリーズ)が基準になります。

📄 コラム|年賀状シーズン前に — メンテナンスボックス「EPMB1」という落とし穴

EP-887Aには、フチなし印刷やヘッドクリーニングで出る廃インクを溜めるメンテナンスボックス(型番:EPMB1)が搭載されており、満杯になると交換するまで印刷が止まります。年賀状の大量印刷中にちょうど満杯になり「印刷できない!」と慌てるケースもあります。ユーザー自身で交換できる部品ですので、フチなし印刷を多用する方はインクと一緒に1個備えておくと安心です。