……と書くと、いかにも真面目な出張記のようですが、フタを開けてみればうどん4杯・骨付鳥5軒という、まあまあ大変なことになった旅でした。
20年以上ずっと行きたかった直島にもやっと上陸。地中美術館では、ここ何年かで一番の驚きに出会いました。最終日は金刀比羅宮の石段で、食べた分をきっちり回収(したはず)。
高松グルメと瀬戸内アートを本気で楽しみたい方に向けて、実際に行った順番そのままで書いていきます。

前泊組は、まずは「すし秀」でちょっと贅沢な夜からスタート。お寿司のコースをゆっくり楽しんで、いい気分で外に出たら……たまたま骨付鳥の「蘭丸本店」が歩いてすぐでした。
これはもう、行くしかない。お寿司のあとに骨付鳥。
どちらも美味しくて、初日から高松グルメを満喫した前夜祭になりました。
ここで印象的だったのが、Sさんが元気に雛鳥も親鶏もカットしていく手つき。
さすが、SSカットは切れ味が違う!?……紙の断裁の話ではありません。念のため。
骨付鳥には「ひな鳥」と「おや鳥」の2種類があるのが基本。やわらかくジューシーなひな鳥に対し、おや鳥は噛みしめるほど味が出るタイプ。初めてなら両方頼んで分け合うのが正解です。
普段はグルテンフリー生活をしているのですが、香川に来て食べないという選択肢はありません。完全解放。5年振りくらいにうどんを食べました。
朝7時から「うどんバカ一代」で冷やし肉うどんと鳥天。朝イチのうどんって、なんであんなに正しい感じがするんでしょうね。
そのままホテルで借りたチャリにまたがって、往復15kmかけて「瀬戸晴れ」へ。期間限定の肉肉うどんです。名前からして強い。
さすがに食べ過ぎた……と思いきや、お昼は「清水屋」。
はい、1日3軒。5年分をまとめて回収した形になりました。自転車で15km漕いだので、カロリーはゼロなはずです。。。
| 店名 | タイミング | 食べたもの・ひとこと |
|---|---|---|
| うどんバカ一代 | 朝 | 冷やし肉うどん+鳥天。5年ぶりの1杯目にふさわしい満足感。 |
| 瀬戸晴れ | 昼前(自転車で往復15km) | 期間限定の肉肉うどん。漕いだ分だけ美味しい。 |
| 清水屋 | お昼 | 「さすがに食べ過ぎた」と言いながら結局行く。それが香川。 |

工場見学に行くために最寄りの駅まで移動は琴電(ことでん)。乗ったのは何年振りだろう、というくらい久しぶりでした。
窓の外を眺めていると、実家の鳥取となんか空気感が似ていて、勝手に嬉しくなってしまう。
観光として「効率よく回る」なら車が正解なんでしょうけど、こういうコトコト揺られる時間こそが旅の本体だったりします。

そして今回のハイライト。20年以上前から一度訪れたかったけど、なかなかタイミングが合わなかった直島へ、やっと行けました。
楽しい仲間とゲラゲラ笑いながらアートを巡ったり、お茶したり。ひとりで静かに味わう直島もいいんでしょうけど、笑いながら回る直島も最高です。
そして地中美術館。
ここの作品が、ここ何年かで一番の驚きでした。写真でも文章でも伝わらない、という言い方は逃げのようで恐縮ですが、本当にそうなんです。これは是非みんなに体験してほしい作品です。錯覚 錯覚 錯覚・・・アート
直島のアート施設は、日時指定の事前予約や休館日の確認が必要な場合があります。フェリーの本数も限られるので、「思い立って当日行く」より先に予約と船の時刻を押さえてから宿を決める方が確実。20年越しで行った人間が言うので、間違いありません。

木曜日に骨付鳥の蘭丸本店に行ったので、もう満足……と思っていたんです。
ところが金曜inのメンバーが、「裏切り者扱い」してくるわけです。先に食べたのは罪であると。
そんなわけで、鈴屋本店 → 寄鳥味鳥、からの3軒目として「がぶ丸」へ。
まさか晩御飯を3回も食べると思いませんでした。
さあホテルに帰ろうか、というところでS沢さんが「オーセンティックBARへ行こう」と言い出すので、2人でちょこっと寄りました。
縦6mくらいの扉を開けて入る異空間。骨付鳥3軒からのオーセンティックBARという流れ、我ながらどうかと思いますが、いや、ここも良かったです。
13,000歩歩いたので、体重はなんとかなってるはず。……はず。
| 順番 | お店 | メモ |
|---|---|---|
| 木曜(前夜祭) | 蘭丸本店 | すし秀のあとに徒歩すぐ。この1軒が後に「裏切り」と呼ばれる。 |
| 1軒目 | 鈴屋本店 | 金曜inメンバーと合流して再スタート。 |
| 2軒目 | 寄鳥味鳥 | この時点で晩ごはん2回目。 |
| 3軒目 | がぶ丸 | 晩ごはん3回目。調整すれば人間、意外といける。 |
| 〆 | BAR足袋 | 縦6mの扉の向こうは異空間。S沢さんの提案、ナイス。 |
旅の最終日は金刀比羅宮(こんぴらさん)へ。
瓦町から琴平駅まで、コトコト揺られて到着。ここまでは風情があって、実によかったんです。
……が。
目の前に現れたのは、終わりの見えない階段(笑)
まあ、あれだけ食べたわけですから。カロリーをゼロにするために相当汗をかきました。
汗だくになった分、上からの景色と達成感は格別。黄色のお守りもゲットできました。
工場見学あり、直島あり、アートありの旅。最後はもちろん、うどんを食べて終了です。
思い出に残る最高の大人の修学旅行「香川編」になりました。
今回の旅の本来の目的は、四国での工場見学でした。うどんと骨付鳥の話ばかりしてしまいましたが、かなりじっくりと工場見学して勉強してきました。
現場を自分の目で見ることの情報量には毎回かないません。実際の現場に行くと、機械のクセ、人の手の入り方、なぜその仕様になっているのかという理由が、まとめて目に入ってきます。数値の裏側にある理由は、行かないとわからない。これは印刷用紙の相性テストとまったく同じ構造だなと、毎回思わされます。
そして直島の地中美術館。あれこそ「体験してみないと絶対にわからないもの」の極致でした。写真で見て知った気になっていた自分が、現地で完全に打ち負かされた感覚です。
余談ですが、旅先で集めたパンフレットや入館券、御守りの袋。ああいった紙モノを見ると、つい「これは何の紙だろう」と裏返してしまうのが職業病です。
メニューはもっと良い紙使って欲しいなあ・・とか
| 日程 | 主な行き先 | 内容 |
|---|---|---|
| 前日(木) | すし秀/蘭丸本店 | 寿司コース+骨付鳥の前夜祭。 |
| 2日目 | うどんバカ一代/瀬戸晴れ/清水屋 | 5年ぶりのうどん解禁。レンタサイクルで往復15km。 |
| 2日目(夜) | 鈴屋本店/寄鳥味鳥/がぶ丸/BAR | 晩ごはん3回+オーセンティックBAR。13,000歩。 |
| 3日目 | 直島・地中美術館 | 20年越しの上陸。ここ数年で一番の驚き。 |
| 最終日 | 金刀比羅宮(琴平) | 瓦町→琴平を琴電で。終わりの見えない階段、黄色のお守り、〆のうどん。 |
| こんな人に | おすすめの行き先 | 理由 |
|---|---|---|
| とにかく讃岐うどんを食べ倒したい | 高松市内+レンタサイクル | 朝・昼・夕で店を変えられる。自転車なら罪悪感も相殺。 |
| 人生で一度は驚きたい | 直島・地中美術館 | 写真では絶対に伝わらない体験型。要事前確認。 |
| 香川らしい夜を過ごしたい | 骨付鳥のはしご | 店ごとに味も雰囲気も違う。ひな鳥・おや鳥の食べ比べを。 |
| 食べた分を帳消しにしたい | 金刀比羅宮 | 階段が全部やってくれます。景色と達成感つき。 |
| 移動時間も旅にしたい | 琴電 | 車では味わえないコトコト感。窓の外がいい。 |
振り返ると、うどん3杯、骨付鳥4軒、晩ごはん3回、13,000歩、そして785段。数字だけ並べるとちょっと心配になりますが、中身は本当に濃い4日間でした。
工場見学で「現場を見ないとわからないこと」を再確認し、地中美術館で「体験しないとわからないもの」に打ちのめされる。結局どの仕事も、最後は自分の目と手で確かめるしかないのだと思います。紙も、まったく同じです。
香川、最高でした。次はいつ行けるかな。
……その前に、グルテンフリー生活に戻ります。



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