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紙のコラム

紙で作るスクイーズの作り方|破れにくくする紙選びのコツ

スクイーズの作り方と紙選びのコツ

スクイーズとは?

スクイーズイメージ画像写真はイメージです

スクイーズとは、握るとゆっくり形が戻る柔らかい感触を楽しむ玩具です。

パンやスイーツ、動物などをモチーフにしたものが多く、海外発のトレンドとして日本でも人気が広がりました。ストレス解消グッズとしても親しまれています。

一般的な作り方

市販のキットに頼らず自作する場合、まず用意するのは中材と外装の2つです。

中材にはメラミンスポンジやちぎったティッシュ、綿がよく使われ、握ったときの弾力や戻り方を左右する重要なパーツになります。

外装は、この中材を包んで形を保つ役割を持ち、ラップで包んだ上からテープで固定し、最後に絵の具やマジックで色や表情を描き込んで完成させるのが一般的な流れです。

材料はいずれも100円ショップで手に入るものばかりで、道具もハサミがあれば十分なため、思い立ったその日に作り始められる手軽さが人気の理由の一つです。

手作りすると起きやすい問題

ただし、この手軽さと引き換えに耐久面での弱さも出てきます。

外装に使うラップやテープは伸縮性がある反面、握る動作を繰り返すうちに継ぎ目が緩んだり、摩擦で薄い部分から裂けたりしやすい素材です。

特に力を込めて握る癖がある場合や、子どもが遊ぶ想定の場合は、数日〜数週間で中材が露出してしまうケースも少なくありません。

外装を「紙」に替えると何が変わるか

紙を外装に使う場合、ラップより厚みがあるぶん摩擦や引っ張りには強くなりますが、パーツを貼り合わせて袋状にする作り方上、糊付けした継ぎ目自体が構造的な弱点になります。

ここが甘いと、握るたびに糊が剥がれたり継ぎ目から裂けたりする点はラップと変わらず、むしろ紙ならではの注意点です。作り方の基本的な流れは次の通りです。

  1. 型紙を作る:モチーフの輪郭を紙に描き、同じ形を2枚切り抜きます。角ばった部分は力が一点に集中しやすいため、丸みを帯びたシルエットにしておくと、後の工程でも扱いやすくなります。
  2. 周囲を貼り合わせる:一部を残して外周をのり付けし、袋状にします。角を丸くカットしておくと、テープや糊が角で浮いたり剥がれたりしにくくなります。継ぎ目が弱点になりやすいため、糊代(のりしろ)は5mm前後広めに取り、しっかり圧着させます。
  3. 外周をテープで補強する:糊付けだけでなく、外周をテープでもう一度覆っておくと安心です。テープは紙の端ぎりぎりではなく、少し内側まで重ねて幅広に貼ると、端からめくれにくくなります。金属製のホッチキスは、針が浮いて表面に出てくると握ったときに手や中材を傷つける恐れがあるため、握って遊ぶ玩具の留め具としては避けた方が安全です。
  4. 中材を詰める:メラミンスポンジやちぎったティッシュを、握り心地を見ながら少しずつ詰めます。
  5. 口を閉じる:残しておいた部分をのり付けして密閉します。ここも継ぎ目になるため、乾くまでしっかり圧をかけておくと剥がれにくくなります。
  6. 装飾する:色上質紙のように紙自体に色がついている場合は、パーツを貼り合わせるだけで配色が決まるため、着色の手間を減らせます。白系の紙を使う場合は、乾いてからアクリル絵の具で描き込みます。

紙選びのポイント:3種類を比較

スクイーズの外装に向く紙は、厚み・紙腰(こしの強さ)・耐水性のバランスで選び方が変わります。松本洋紙店で扱う3種類の特徴は次の通りです。

紙の種類 厚み目安 特徴 向いている使い方
色上質紙 特厚口 0.14mm 30色以上から選べ、着色の手間が減る 配色にこだわりたいモチーフ(動物・スイーツなど)
MSケント紙 0.11〜0.28mm 紙腰が強く伸縮が少ない。折り目がきれいに出る 角がしっかりしたモチーフ、長く形を保ちたいとき
MSアクアW(耐水紙) 0.1〜0.2mm 水・摩擦に強く、汗ばむ手でも劣化しにくい 子どもが日常的に握って遊ぶスクイーズ

迷った場合は、まず配色を優先するなら色上質紙、耐久性を最優先するならケント紙か耐水紙、というのが選びやすい基準です。

3種類ともサンプルで厚みや手触りを確認できるので、実際に握って比較してから選ぶと失敗がありません。

厚みと発色で選ぶなら「色上質紙 特厚口」

0.14mmとしっかりした厚みがありながら、30種類以上のカラーバリエーションから選べるのが特徴です。モチーフの色に合わせて外装を彩りたいときに向いています。

色上質紙 特厚口
0.14mmの厚みで発色も鮮やかな色上質紙。外装を破れにくく彩りたいときに。

強度と長持ちを求めるなら「MSケント紙」

紙腰が強く伸縮が少ないのが特徴で、握る動作を繰り返しても形が崩れにくい紙です。長期保存にも向いているため、しっかりした手触りのスクイーズを作りたい方におすすめです。

MSケント紙
紙腰が強く伸縮が少ない高級紙。握る動作を繰り返す外装にも耐える破れにくさ。

子どもの手にも安心な「MSアクアW(耐水紙)」

水濡れや摩擦に強い両面耐水紙です。汗ばんだ手で握っても劣化しにくく、小さなお子さんが遊ぶスクイーズの外装としても安心して使えます。

MSアクアW(耐水紙)
水濡れや摩擦に強い両面耐水紙。子どもが遊ぶスクイーズの外装にも安心。

まとめ

スクイーズは身近な材料で気軽に作れる一方、外装の素材選びが仕上がりの寿命を大きく左右します。ラップやテープだけで包むよりも、厚手の紙を外装に使うことで、継ぎ目からの破れや中材の露出を防ぎやすくなります。

配色を楽しみたいなら色上質紙、角のしっかりしたモチーフや長期使用を重視するならMSケント紙、日常的に握って遊ぶ用途で耐久性を最優先するならMSアクアW(耐水紙)が選びやすい基準です。

まずはサンプルで厚みと手触りを確かめ、作りたいモチーフや使う人に合わせて選んでみてください。