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EPSON EP-887AW・AB・AP の?インクコスト・厚紙対応・使い勝手を徹底解説


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EPSON EP-887AW・AB・AP レビュー

EPSON EP-887AW・AB・AP の違いは?インクコスト・厚紙対応・使い勝手を徹底解説
更新日:2026年3月|松本洋紙店スタッフ

エプソンが2024年10月18日に発売したA4インクジェット複合機「EP-887」シリーズ。型番末尾のAW(ホワイト)・AB(ブラック)・AP(グリーン)はカラーバリエーションを示しています。染料6色インク・独立カートリッジ・前面2段カセット・手差し1枚・最大紙厚0.6mmと、家庭用としては珍しい厚紙対応が特徴です。松本洋紙店スタッフが仕様を読み込んで、どんな人に向いているかをまとめました。

1. AW・AB・APの違い|末尾の英字はカラーを示す

「EP-887AW」「EP-887AB」「EP-887AP」は機能・スペックがまったく同じで、末尾の英字がボディカラーを表します。

型番 カラー 末尾の意味
EP-887AW ホワイト W = White
EP-887AB ブラック B = Black
EP-887AP グリーン P = ?(Pine/Pineなど推測。公式未公表)

※ APのPについてはエプソン公式に明記なし。グリーン系の英語(Pine・Pineなど)から来ている可能性があります。グリーンカラーのプリンターはエプソンでも異色の存在で、インテリア重視の方に向いた選択肢です。

2. EP-887シリーズ 基本スペック一覧
項目 仕様
発売日 2024年10月18日
機種タイプ A4インクジェット複合機(印刷・コピー・スキャン)
インク 染料6色・独立カートリッジ
インク型番 KNI-6CL系(通称:カニインク)
給紙 前面カセット2段+背面手差し1枚
前面カセット容量 最大100枚(80g/m²換算)
手差し最大紙厚 0.6mm
対応用紙サイズ L判〜A4、ハガキ、封筒など
特殊機能 ディスクレーベル印刷(BD/DVD/CD)・SDカード対応・無線LAN
スマホ対応 無線LAN経由でスマホから直接印刷可
両面印刷 対応(写真用紙・上質紙・ハガキなど)

3. インク・印刷コスト|「カニインク」とは?

EP-887シリーズ専用のI-Oインクは、型番が「KNI-」で始まることから「カニインク」と呼ばれています(KNI = カニ)。エプソンらしいユニークなネーミングです。

📌 印刷コストの目安
  • L判写真印刷(用紙+インク合計):約24.8円
  • A4サイズ換算(L判の約4倍):約100円前後
※写真用紙使用時の目安。コピー用紙へのテキスト印刷はこれより大幅に安くなります。

独立カートリッジなので、例えばシアンだけなくなったらシアンだけ購入すればOK。6色一体型と比べるとランニングコストを抑えやすい構造です。ただし最近のエプソン6色機は全色染料インクのため、顔料ブラックを求める方はモデル選定に注意が必要です。

4. 給紙構成と厚紙対応|前面2段+手差し0.6mmの実力
給紙の構成イメージ
給紙口 用途例 備考
前面カセット(上段) A4コピー用紙・ハガキ 最大100枚
前面カセット(下段) 別サイズ用紙の常時セット 2種類を入れ替えなしで運用可
手差し(背面) 厚紙・ネコポス送り状・特殊用紙 最大紙厚0.6mm・1枚ずつ

前面2段カセットにA4用紙とハガキをそれぞれセットしておけば、カセットを入れ替えずに両方印刷できます。ヤマト運輸(ネコポス)のA4送り状を頻繁に印刷する場面でも、手差しから1枚ずつ給紙できるため、小規模ショップやハンドメイド作家の方にも使いやすい設計です。

手差しの最大紙厚0.6mmは家庭用A4機としては珍しいスペックです。対応する用紙の目安は下表の通りです。

用紙 厚さの目安 EP-887での印刷可否
コピー用紙(64g/m²) 約0.08mm ✅ 前面カセット
写真用紙(光沢) 約0.25〜0.3mm ✅ カセット・手差し
松本洋紙店 色カード 約0.47mm 🔶 要実機確認(0.6mm以内)
コースター用紙・チップボール 約0.6mm 🔶 スペック上は範囲内・要確認
それ以上の厚紙 0.6mm超 ❌ 非対応

🗒️ 松本洋紙店 独自コメント

手差し最大0.6mmというスペックは、A4サイズの家庭用機としては珍しい水準です。松本洋紙店で取り扱う用紙に照らすと、色カード(約0.47mm)はスペック上は範囲内ですが、インクジェット対応の表面加工かどうかで印刷品質が変わります。コースター用紙やチップボール(0.6mm前後)については、スペックギリギリのため実機でのテストが必要です。

両面マットコート紙・両面高級写真用紙もA4・1枚ずつとはなりますが対応しているため、写真プリントや名刺・カード類を少量ずつ丁寧に仕上げたい方に向いています。

グリーン(AP)カラーのインクジェット複合機というのは市場でもほとんど見かけません。インテリアにこだわりがある方や、白・黒以外のプリンターを探している方にとっては選択肢になりうる一台です。

EP-887シリーズが向いている人・向いていない人
向いている人 向いていない人
✅ デジカメ写真をSDカードから直接印刷したい
✅ A4+ハガキを入れ替えなしで使いたい
✅ たまに厚紙・コースター紙を印刷したい
✅ ネコポス送り状をA4手差しで印刷したい
✅ DVD・BDにレーベル印刷したい
✅ グリーンのプリンターが欲しい
❌ 顔料ブラックで文字をくっきり印刷したい
❌ 大量印刷・連続印刷が多い
❌ A3以上の大判印刷が必要
❌ 印刷コストを極限まで下げたい(タンク式希望)

よくある質問(FAQ)

Q. EP-887AWとABとAPは性能が違いますか?
A. いいえ、まったく同じスペックです。末尾の英字(AW・AB・AP)はボディカラー(ホワイト・ブラック・グリーン)を示すだけで、印刷品質・機能・インクに違いはありません。

Q. 「カニインク」とは何ですか?
A. EP-887シリーズ専用インクカートリッジの型番が「KNI-」から始まることから、「カニ」と読んで「カニインク」と呼ばれています。エプソンが公式に使っているニックネームではありませんが、型番由来のユニークな呼称として広まっています。

Q. 厚紙は印刷できますか?
A. 手差し給紙(背面)で最大紙厚0.6mmまで対応しています。ただし1枚ずつの給紙になります。松本洋紙店の色カード(約0.47mm)はスペック上は範囲内ですが、用紙表面がインクジェット対応かどうかで印刷品質が変わるため、実機でのテストをおすすめします。

Q. 前面2段カセットの使い方は?
A. 上段・下段それぞれに異なるサイズ・種類の用紙をセットしておけます。たとえば上段にA4コピー用紙、下段にハガキをセットして、印刷時に使い分けることができます。カセットの入れ替え作業が減るので、複数用紙を頻繁に使う方に便利です。

Q. 前面カセットは「最大100枚・80g/m²」とありますが、64g/m²のコピー用紙は何枚入りますか?
A. 80g/m²換算での最大100枚表記のため、軽量な64g/m²のコピー用紙であれば同じスペース(厚さ)により多く入る場合があります。ただしメーカーは80g/m²基準での動作保証をしているため、詰め込みすぎると紙詰まりの原因になります。実際には100枚以内で余裕を持って使用することをおすすめします。

Q. EP-887APのグリーン(P)は何の略ですか?
A. エプソン公式からは明確な説明がありません。グリーンを表す英語(PineやPastelなど)から来ている可能性が考えられますが、確認が取れていないため推測の域を出ません。AW(White)・AB(Black)と比較してPだけ色の頭文字と一致しないのは確かで、独自のカラーコード体系を使っているようです。

まとめ

EP-887シリーズは「写真もそこそこきれいに、たまに厚紙も使いたい」というニーズにちょうど合う家庭用A4複合機です。前面2段カセット・手差し0.6mm対応・SDカード直接印刷・ディスクレーベル印刷と、アナログ寄りの使い方を大切にしている印象を受けます。設置スペースが限られている家庭や、小さなショップの出荷業務にも使いやすい一台です。

松本洋紙店では、このプリンターで使える写真用紙・両面マット紙・色カードなどを取り揃えています。用紙選びのご相談はお気軽にどうぞ。