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A3ノビ対応で1枚約1円!エプソン「EW-M5610FT」を紙屋の目線でチェックしてみた

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エプソン EW-M5610FT レビュー

プリンタ|紙屋の店長がスペックを読んでみた
A3ノビ対応で1枚約1円!エプソン「EW-M5610FT」を紙屋の目線でチェックしてみた

2026年9月更新|松本洋紙店 店長 松本

エプソンのエコタンク搭載モデル「EW-M5610FT」は、2020年7月の発売から今も売られ続けている、かなり息の長いプリンターです。A3ノビまで印刷できて、カラー1枚約1円というランニングコストの安さが魅力なんですね。ただ、紙屋の私としては「どんな紙が通るのか?」がどうしても気になってしまいます(笑)。今回は、用紙の対応スペックを中心に、このプリンターがどんな人に向いているのかを整理してみました。

1. 発売から6年以上!息の長いエコタンクモデル

EW-M5610FTは、エプソンの「エコタンク」シリーズのひとつです。エコタンクというのは、小さなインクカートリッジではなく、本体に付いた大きなタンクにボトルからインクを注ぎ足すタイプのプリンターです。カートリッジに比べると交換の手間がとても楽。

発売は2020年7月。家電やパソコンの世界だと、6年も同じモデルが売られているのはなかなか珍しいです。 それだけ根強く選ばれ続けている、ということだと思います。

📄 紙屋的たとえ話
紙の世界にも、何十年も品番が変わらない「定番紙」があります。新製品がどんどん出ても、結局みんなそこに戻ってくる。EW-M5610FTは、プリンター界の「定番紙」みたいな存在なのかもしれません。マーメイド・レザック66・タントとかですかね

2. 耐久10万ページ&1枚約1円のランニングコスト

まず驚いたのが、耐久枚数が10万ページもあることです。毎日それなりに印刷しても、耐久性の面ではまったく心配なさそうです。

そしてランニングコスト。カラー印刷で1枚あたり約1円、モノクロなら約0.5円です。本体価格は8万円ほどと決して安くはありませんが、たくさん刷る人ほど「あとから効いてくる」タイプですね。

項目
EW-M5610FT
発売
2020年7月(現在も販売中)
本体価格
約8万円
カラー1枚
約1円
モノクロ1枚
約0.5円
耐久枚数
10万ページ
サポート
修理料金がゼロになる「カラリオスマイルPlus」あり

さらに、修理料金がゼロになる「カラリオスマイルPlus」というサポートプランも用意されています。会社で導入するときって「壊れたらいくらかかるの?」が一番気になるところですよね。そこが読めるのは安心材料です。

💬 松本的ひとこと
本体8万円と聞くと一瞬ひるみますが(笑)、カラー1枚約1円なら、毎月たくさん刷るお店や事務所ほど元が取りやすい計算になります。「本体の値段」より「1年間でいくら使うか」で考えるのがおすすめです。

3. 最大の特徴「A3ノビ」ってどのくらいの大きさ?

このプリンターの一番の特徴は、A3ノビまで印刷できることです。A4やA3はもちろん、そのさらに上のノビサイズまで対応しています。

ただ、ここで紙屋として一言いわせてください。「A3ノビ」は、A4やA3のように寸法がきっちり決められた規格ではありません。「A3より一回り大きいサイズ」という意味合いなので、メーカーや用紙によって寸法が違うことがあるんです。

エプソンのインクジェットでいう「A3ノビ」は、おそらく329×483mmだと思います。用紙を買うときは、念のため寸法を確認してから選んでくださいね。

📄 紙屋的たとえ話
「A3ノビ」は、服でいう「ゆったりめのLサイズ」みたいなものです。Lなのは同じでも、ブランドによって着丈が違う。だから「ノビ」と書いてあっても、寸法表はしっかり見ておきましょう、というわけです。

4. 紙屋が気になる用紙スペック(厚み・サイズ・長尺)

ここからが、紙屋の本領発揮(?)です。用紙の対応スペックを見ていくと、いくつか気になる点がありました。

項目
スペック
店長メモ
厚み
純正用紙で300g/m²まで
g/m²(重さ)の表記なので、実際に何ミリなのかは分かりにくい
横幅
最大329mm/最小54mm
名刺サイズも印刷できそう
長さ
1,200mmまで給紙可能
長尺印刷ができる。ただし用紙が手に入るかは要確認

厚みについて。純正用紙で300g/m²まで対応と書かれています。ただ、g/m²は「1平方メートルあたりの重さ」のこと。同じ重さでも紙の種類によって厚みは変わるので、「結局何ミリまで通るの?」は、この表記だけでは分かりにくいんですね。

📄 紙屋的たとえ話
g/m²で厚みを判断するのは、「体重60kgの人」と聞いて身長を当てるようなものです。ぎゅっと詰まった紙もあれば、ふんわり軽い紙もある。重さが同じでも、厚みは紙によって全然違うんです。

サイズについて。横幅は最大329mm、最小は54mmまで対応しています。54mmまでいけるなら、名刺サイズも印刷できそうです。

長尺について。長さは1,200mmまで給紙できるので、いわゆる「長尺印刷」ができるプリンターでもあります。ただ、正直なところ1,200mmの長尺用紙が売られているかは要確認です。松本洋紙店でも、この長さのラインナップはほとんど見かけません。そもそも国内の製紙会社は、通常そこまで長い紙を作っていないケースが大半なんです。

💬 松本的ひとこと
「1,200mmまでOK!」と聞くとワクワクしますが、紙屋としては「その紙、どこで買うの?」と真っ先に考えてしまいます(笑)。プリンターの対応スペックと、実際に手に入る紙は別物。ここは購入前にぜひ押さえておいてほしいポイントです。

5. 染料インク・2WAY給紙・FAX/スキャンの使い勝手

そのほかの特徴も整理しておきます。

項目
内容
インク
全色染料インク
給紙方式
前面カセット+背面給紙の2WAY
背面給紙
普通紙で最大20枚程度
その他機能
FAX・スキャン搭載

インクはすべて染料インクです。給紙は前面カセットと背面給紙の2WAYになっています。

ここで気になるのが背面給紙。普通紙で最大20枚程度しかセットできないので、特殊紙や厚紙をいろいろな種類、たくさん使いたい人には少し不便かもしれません。厚紙は背面から1枚ずつ、という使い方になりがちなので、大量に刷る予定がある方は要注意です。

一方で、FAXとスキャン機能も付いているので、事務所の「なんでも屋」としては十分活躍してくれそうです。

6. 結局どんな人に向いているプリンター?

お店での印刷が中心なのか、オフィス向けなのかは判断が分かれるところです。ただ、ここまでのスペックを見ると、向き・不向きはこんな感じかなと思います。

向いている人
少し注意が必要な人
A4だけでなくA3・A3ノビも刷りたい
厚紙・特殊紙を大量に連続で刷りたい
カラー印刷が多く、ランニングコストを抑えたい
1,200mmの長尺をたくさん刷りたい(用紙の入手が課題)
FAX・スキャンも1台で済ませたい事務所
本体価格をとにかく安く抑えたい
修理費の心配を減らしたい会社
―

A4にとどまらず大判サイズを扱いながら、ランニングコストを抑えたい。そんな方には、EW-M5610FTは良い選択肢になりそうです。

💬 松本的ひとこと
プリンター選びは「何が刷れるか」だけでなく、「どの紙を、どれくらい使うか」まで考えると失敗しにくいです。店頭POPや掲示物をA3ノビで刷りたいお店なら、かなり頼もしい相棒になってくれると思います。

よくある質問(FAQ)
Q1. EW-M5610FTはいつ発売されたプリンターですか?
A. 2020年7月に発売され、現在も販売されているロングセラーモデルです。
Q2. 1枚あたりの印刷コストはどのくらいですか?
A. カラーで約1円、モノクロで約0.5円です。本体は8万円ほどですが、印刷枚数が多いほどお得になります。
Q3. A3ノビの寸法は何mmですか?
A. A3ノビは厳密な規格ではなく「A3より一回り大きいサイズ」を指します。エプソンのインクジェットでは329×483mmが一般的と思われますが、用紙を選ぶ際は寸法を確認してください。
Q4. 厚紙はどのくらいまで使えますか?
A. 純正用紙で300g/m²まで対応と記載されています。g/m²は重さの表記なので、実際の厚み(mm)は紙の種類によって異なります。厚紙を使う場合は背面給紙で少量ずつセットするのが基本です。
Q5. 名刺や長尺の印刷はできますか?
A. 横幅は最小54mmまで対応しているので、名刺サイズも印刷できそうです。長さは1,200mmまで給紙できますが、その長さの用紙は国内ではほとんど流通していないため、用紙の入手性を事前に確認してください。
Q6. このプリンターに合う用紙はどこで探せますか?
A. 松本洋紙店では、インクジェット対応の用紙をA4・A3・A3ノビなどさまざまなサイズで取り扱っています。「この紙、このプリンターで通る?」といったご相談もお気軽にどうぞ。紙屋の目線で一緒に選ばせていただきます。

まとめ
ポイント
内容
ロングセラー
2020年7月発売、今も販売中
コスト
カラー約1円・モノクロ約0.5円、本体約8万円
耐久・サポート
耐久10万ページ、「カラリオスマイルPlus」で修理料金ゼロ
サイズ
A3ノビ対応、横幅54〜329mm、長さ1,200mmまで
注意点
背面給紙は普通紙で最大20枚程度、長尺用紙の入手は要確認
🖋 店長のひとりごと
プリンターのカタログを読むと、つい「この紙は通るかな?」「この長さの紙、うちにあったっけ?」と在庫の棚を思い浮かべてしまいます。職業病ですね(笑)。次回も、紙屋ならではの目線でプリンターや用紙を見ていきたいと思います。