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【一体型と独立型】インクカートリッジの種類とその違い【標準と増量】

一体型と独立型?標準と増量?インクカートリッジの種類とその違い

ふだんから、何気なく使っているプリンター。そのインクカートリッジには、いくつか種類があるんですが、自分で使っているプリンター以外はなかなか意識しないですよね。

インクカートリッジは、構造の違いで「一体型」と「独立型」。また、インク量の違いで「標準タイプ」と「増量(大容量)タイプ」があります。一体型と独立型のインクカートリッジは、それぞれ対応したプリンターが違いますが、標準と増量(大容量)は同じプリンターで使い分けができます。

プリンターの購入を検討するときは、インクカートリッジにも着目すると、自分の目的に合った製品が選べます。あまりインクカートリッジを意識してなかった人は、この記事でぜひ違いを学んでみましょう!

導入コストとランニングコストに影響する一体型と独立型

インクカートリッジ一体型と独立型。導入コストとランニングコスト
一体型のインクカートリッジは、何色かのインクが1つのカートリッジにまとめられています。ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの4色カードリッジや、ブラックだけ独立でカラー3色が一体型のカートリッジなどがあります。

これに対して、独立型のインクカートリッジは、各色が別のカートリッジになっています。現在販売されているプリンターの多くは、この独立型のインクカートリッジを採用しています。

一体型のインクカートリッジは、廉価グレードの機種やモバイルプリンターなどの小型の機種に採用されていることが多いようです。インクカートリッジも独立型の全色を合わせた価格よりも安く、プリンター購入時の導入コストは安くなります。

ランニングコストは機種によっても違うので一概には言えませんが、一般的に上位グレードのプリンターの方がインクの噴出を細かく制御してコストを抑えられる設計になっています。その逆に、一体型のインクカートリッジは、ランニングコストが高めです。

さらに、一体型インクカートリッジの弱点として、1色でもインクがなくなるとカートリッジ全体を交換する必要がある点が挙げられます。独立型インクカートリッジは無くなったインクだけを交換できるので、独立型の方がランニングコストは抑えやすいです。

標準と増量、じつはカートリッジ自体は同じもの!?

実はカートリッジ自体は同じ! 標準と増量
インクカートリッジには、標準タイプ増量(大容量)タイプという違いもあります。ちなみに「増量」というのはエプソンの呼称で、キヤノンでは「大容量」と表記しています。キヤノンは一部の機種で、小容量のインクカートリッジも販売しています。

これらのカートリッジの違いは、カートリッジに入っているインクの量だけで、カートリッジ自体は同じものです。プリンターに対応さえしていれば、標準タイプと増量タイプはどちらも問題なく使えます。

標準タイプと増量タイプの違いは、ランニングコストに影響します。増量タイプの方がインクの量が多く、印刷できる枚数が多い割に、価格はそれほど高くありません。

例としてエプソンのEP-883Aを挙げると、メーカーが公表しているブラックインクで印刷可能な枚数は、標準タイプで667枚、増量タイプでは1130枚とされています。2倍弱くらい、印刷できる枚数に差があるのです。

一方、販売価格のほうは、標準タイプが883円、増量タイプが1182円です(2021/11/22 Amazon税込販売価格)。1.3倍強くらいの価格差しかありません。カートリッジを交換する手間も少なくなりますし、その意味でも増量タイプの方がお得といえます。

とはいえ、標準タイプや小容量タイプにもメリットがないわけではありません。プリンターにセットしたインクは、成分が揮発して時間が経過するにつれて粘度が高くなります。そうなるとノズルにインクが詰まりやすくなり、トラブルの元になります。印刷枚数が少ない人は、容量の少ないインクを早めに使い切って、定期的にインクカートリッジを交換した方が、トラブルを避けやすくなるのです。

プリンターのなかには、インクカートリッジを使わず、プリンター本体のタンクに直接インクを注入する機種もあります。エプロンのエコタンク搭載モデルやキヤノンのギガタンク搭載モデルがそういうタイプで、ランニングコストは増量インクカートリッジよりも、さらに安くなります。プリンター本体の価格は高めなのですが、プリント枚数が多い人は購入を検討してもいいかもしれませんね!

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