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在宅ワークにおすすめのカラー複合機は?コピーとFAX機能付き5モデルを比較

デスクとPCとコピー機

在宅ワークに必要な機能には、どんなものがあるでしょうか?

もちろん、仕事内容によって変わりますが、この記事ではスキャナを搭載していて書類のコピーができ、かつFAXの送受信もできる機種を紹介します。個人宅で使用するプリンター・複合機の、おもな機能をすべて搭載した製品です。

現在は印刷機能しか必要ない方でも、この記事で紹介する機種を備えておけば、将来的に仕事の幅が広がって多機能なプリンターが必要になった場合でも十分に対応できるでしょう。

在宅ワークにおすすめの複合機の選び方

個人宅に設置することを考えると、まずコンパクトなサイズであることが条件の1つになります。プリンターのスペック表には、トレイなどを収納した最小のサイズと、トレイなどを展開して使用する際の最大のサイズが記載されているケースがほとんどです。設置する予定の場所に収まり、無理なく使えるサイズの製品を購入すると良いでしょう。

プリンター・複合機は、大きく分けて、インクジェットプリンターとレーザープリンターがあります。インクジェットプリンターは、さらに本体の価格が安いカートリッジ式と、本体価格が高い代わりにランニングコストが低い大容量インクタンク式に分かれます。レーザープリンターは文書印刷に強く、高速印刷が可能です。

それぞれの製品の特徴を把握して、自分の仕事に合ったタイプの製品を選びましょう。

在宅ワークにおすすめのプリンター5選

本体価格が安いオールインワン「EW-M530F」

EPSON「EW-M530F」 出典:エプソン公式ホームページ

EW-M530Fは、本体価格が安い複合機です。今回ご紹介している5機種の中で、もっとも低価格で購入できます。サイズもコンパクトで、在宅ワーク向きといえます。ランニングコストは大容量インクタンクを搭載する製品にはおよばないので、印刷枚数がそれほど多くない人におすすめです。

EW-M530Fの特徴

省スペースで在宅ワーク向き
EW-M530Fのサイズは、収納時は375×347×230mm、使用時でも417×503×255mmしかありません。耐久枚数5万ページと、耐久性が高いビジネスプリンターとして販売されている製品ですが、設置するために必要なスペースはホームプリンターと大差ありません。

●ADF搭載でコピー機能も充実
低価格の製品ながら、コピーやファックスも使えて、ADFも搭載しています。ADFは原稿をセットすると自動で読み取ってくれる装置で、A4の原稿なら30枚まで一気に読み取れます。1枚1枚コピーしたり、ファックスしたりするわずらわしさがありません。

家族に迷惑をかけない動作音軽減モードを搭載
自宅で仕事をしていると、プリンターの動作音がうるさくないか、気になることもあるでしょう。本製品には、動作音軽減モードが搭載されていて、動作音を抑えて印刷できます。ただし、通常よりも印刷速度が遅くなったり、用紙や印刷品質の設定によっては動作音に変化がなかったりする場合もあります。

EW-M530Fの仕様

価格
参考:1万5400円(税込み・Amazon 23/9/21現在)

ランニングコスト
A4カラー文書:約15.4円
A4モノクロ文書:約5.3円

対応インクカートリッジ
IB10KA ブラック
IB10CA シアン
IB10MA マゼンタ
IB10YA イエロー
ブラック約3000円~、カラー各約1000円(Amazon 23/9/21現在)

2023年10月発売の高性能な複合機「MFC-J905N」

ブラザー「MFC-J905N」 出典:ブラザー公式ホームページ

MFC-J905Nは、2023年10月11日に発売されたばかりの最新の複合機です。EW-M530Fよりは価格は高くなりますが、印刷スピードの速さや印刷コストの低さに優れ、使い勝手にも配慮された製品です。

MFC-J905Nの特徴

印刷スピードが速く、印刷コストも安い
MFC-J905Nは、A4カラー文書を毎分16.5枚、A4モノクロ文書を毎分17枚の速さで印刷できます。印刷スピードが速い製品で、カラー印刷でも大きくスピードが落ちません。大容量インクタンクを搭載した製品にはおよばないものの、A4カラー文書約9.9円、A4モノクロ文書約3.0円の印刷コストの安さも魅力です。

前面2段トレイに加えて手差しトレイも搭載
前面のトレイは2段構造になっていて、A4用紙とハガキが同時にセットでき、用紙を入れ替える手間がありません。またmセットできる枚数は1枚だけですが、手差しトレイも装備しているので、封筒などを数枚印刷したいときに便利です。

前面給紙と前面インク交換で使い勝手が良い
用紙トレイが前面にあり、用紙のセットが簡単なだけでなく、インクの交換も前面からできます。ストレスなく用紙の補充やインクの交換ができる、使い勝手にも十分配慮された製品です。

MFC-J905Nの仕様

価格
参考:2万7500円(税込み・楽天市場 23/9/21現在)

ランニングコスト
A4カラー文書:約9.9円
A4モノクロ文書:約3.0円

対応インクカートリッジ
LC411BK ブラック
LC411C シアン
LC411M マゼンタ
LC411Y イエロー
※各約1000円~(Amazon 23/9/現在)

コンパクトでランニングコストが低い「EW-M674FT」

EPSON「EW-M674FT」 出典:エプソン公式ホームページ

EW-M674FTは、細かく見ていくと違いもありますが、基本的にはEW-M530Fをエコタンク方式に変更したような性能の機種です。印刷速度などは基本的にEW-M530Fと同等で、ランニングコストが大幅に抑えられています。大量の印刷をする人におすすめです。

EW-M674FTの特徴

コンパクトなサイズのエコタンク方式の複合機
EW-M674FTのサイズは、収納時375×347×231mm、使用時417×503×255mmです。ほとんどEW-M530Fと同じサイズで、狭いスペースにも設置できます。次に紹介するGX4030も、コンパクトな大容量インクタンクを搭載した製品ですが、とくに奥行きは本製品の方が70mmほど小さくなっています。

インクコストが極めて低い
EW-M674FTのランニングコストは、A4カラー文書約1.0円、A4モノクロ文書約0.4円です。インクカートリッジ式のプリンターと比較すると、大幅に低いコストで印刷できます。また、EW-M530Fでは150枚だった給紙容量が、EW-M674FTでは250枚に増やされていて、大量に印刷しても給紙の手間が少なく済みます。

●EW-M530Fとの違い
EW-M674FTの基本性能は、EW-M530Fとほぼ同等ですが、細かく見るとモノクロ印刷速度が毎分0.5枚分速くなっています。ただし、省エネ性を示すTEC値は、EW-M530が0.15kWhであるのに対し、0.16kWhとわずかに劣ります。

さらに、EW-M674FTは、フチなし吸収材エラーが生じた場合も、フチなし印刷以外であれば、継続して印刷できる機能が搭載されています。EW-M530は、フチなし吸収材エラーが生じた場合は修理対応になってしまうので、ダウンタイムが生じないメリットもあります。

EW-M674FTの仕様

価格
参考:4万9479円(税込み・Amazon 23/9/21現在)

ランニングコスト
A4カラー文書:約1.0円
A4モノクロ文書:約0.4円

対応インクボトル
YAD-BK ブラック
HAR-C シアン
HAR-M マゼンタ
HAR-Y イエロー
※ブラック約2100円~、カラー各約1100円(Amazon 23/9/21現在)

印刷スピードが速く低コスト「GX4030」

キヤノン「GX4030」 出典:キヤノン公式ホームページ

GX4030は、キヤノンの大容量インクタンク「ギガタンク」を搭載した複合機です。今回紹介している機種の中では、印刷コストの低さこそEW-M530Fにおよびませんが、印刷スピードが速く、業務効率を重視してプリンターを選びたい人におすすめです。

GX4030の特徴

印刷スピードが速い
GX4030は、A4カラー文書を毎分13枚、A4モノクロ文書を毎分18枚のスピードで印刷可能です。EW-M530Fがカラー毎分8枚、モノクロ毎分15枚であるのと比較すると、カラー印刷をした場合でも、スピードが大きく落ちないと言えるでしょう。カラー印刷の頻度が高い人におすすめです。

350枚の大量給紙が可能で用紙対応力も高い
用紙カセットに250枚の給紙ができるほか、後トレイにも100枚の給紙が可能です。後トレイには、郵便はがきを40枚もセットできます。0.7mmまでの厚手の板紙をセットできる、背面水平トレイも装備されています。

設置スペースはやや広め
GX4030の収納時サイズは、399×417×251mmと十分コンパクトなプリンターと言えます。ただし、後トレイや背面水平トレイがあるため、使用時のサイズは399×719×304mmとかなり大きくなります。本製品の機能を十分に生かすには、本体の奥側にスペースを広めに確保する必要があるでしょう。

GX4030の仕様

価格
参考:5万4945円(税込み・Amazon 23/9/21現在)

ランニングコスト
A4カラー文書:約2.2円
A4モノクロ文書:約0.9円

対応インクボトル
GI-36 BK ブラック
GI-36 C シアン
GI-36 M マゼンタ
GI-36 Y イエロー
※ブラック約3600円~、カラー各約5400円~(Amazon 23/9/21現在)

高速印刷が可能なレーザー複合機「MF656Cdw」

キヤノン「MF656Cdw」 出典:キヤノン公式ホームページ

MF656Cdwは、今回紹介している5機種の中で唯一のレーザー複合機です。レーザー複合機は印刷スピードが速く、にじみが少なく文字が読みやすいという特徴があります。大量の文書を、短時間で印刷したい人に向いています

【参考】
Canon MF656Cdw

MF656Cdwの特徴

カラーもモノクロも印刷が速い
MF656Cdwは、今回紹介している5機種の中でもっとも印刷スピードが速いプリンターです。カラーもモノクロも印刷速度は変わらず、A4文書を毎分21枚の速さで印刷できます。両面印刷は毎分12.7ページです。また、熱伝導効率の高い定着フィルムと、瞬時に加熱するセラミックヒーターを採用しているため、ファーストプリントもカラー10.5秒以下、モノクロ10.4秒以下の速さです。

スキャナ機能が充実
MF656Cdwは、読み取りセンサーを2つ搭載しています。両面同時スキャンが可能で、原稿を読み取る時間が短縮できます。ADFにはm最大50枚の原稿をセット可能。大量の両面の原稿を読み取る必要がある人に、非常に便利な製品です。

高いユーザビリティ
MF656Cdwはユーザビリティにも配慮された製品で、その1つに「アプリケーションライブラリー」があります。使用頻度の高い操作や機能をホーム画面に登録できる機能で、登録した操作はボタン1つで実行できます。

MF656Cdwの仕様

価格
参考:5万8582円(税込み・Amazon 23/9/21現在)

ランニングコスト
A4カラー文書:約20.5円
A4モノクロ文書:約3.9円

対応トナーカートリッジ
067 BK ブラック
067 C シアン
067 M マゼンタ
067 Y イエロー
067H BK 大容量ブラック
067H C 大容量シアン
067H M 大容量マゼンタ
067H Y 大容量イエロー

※標準ブラック約5400円~、標準カラー各約6400円~、大容量ブラック約9200円~、大容量カラー各約9900円~(Amazon 23/9/21現在)

在宅ワークにおすすめのカラー複合機5機種のスペック比較表

製品名 EW-M530F MFC-J905N EW-M674FT GX4030 MF656Cdw
参考価格 1万5400円 2万7500円 4万9479円 5万4945円 5万8582円
本体サイズ
(幅×奥行×高さmm)
375×347×230 400×341×172 375×347×231 399×417×251 451×460×413
カラー

印刷速度
(A4文書 毎分)

8枚 16.5枚 8枚 13枚 21枚
モノクロ

印刷速度
(A4文書 毎分)

14.5枚 17枚 15枚 18枚 21枚
印刷解像度
(dpi)
4800×1200 1200×6000 4800×1200 600×1200 9600dpi相当
Wi-Fi
自動両面印刷
最大用紙サイズ リーガル A4 リーガル リーガル A4
最大給紙枚数 150枚 100枚 250枚 350枚 251枚
カラー

印刷コスト
(A4文書)

15.4円 9.9円 1.0円 2.2円 20.5円
モノクロ

印刷コスト
(A4文書)

5.3円 3.0円 0.4円 0.9円 3.9円

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在宅ワークにおすすめのカラー複合機をご紹介しました。コピー・ファックス機能付きに絞っても、カラー複合機には実に様々な製品があります。

この記事では、自宅にも設置しやすいサイズで、価格も個人で購入しやすい製品を選んでいます。在宅ワークのためのプリンター・複合機を探している人は、ぜひこの記事を参考にしてください。

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