仕事に役立つ知識を身につけたい、転職や昇進に備えたいと考えたとき、選択肢のひとつとなるのが資格の取得です。
資格の取得には、知識を体系的に学べるだけでなく、身につけたスキルを客観的に示せるメリットがあります。しかし、数多くある資格の中から、いったいどれを選べばいいのか、迷っている方も多いのではないでしょうか。また、仕事や家事に追われる社会人にとっては、勉強時間を確保するのもなかなか難しいですよね。
そこでこの記事では、幅広い仕事に活かしやすい資格・検定と、忙しい社会人が効率よく勉強するためのコツをご紹介します。
資格を取得するメリットは?
資格試験には一定の出題範囲があるため、初級から勉強を初めていけば、必要な知識を基礎から順序立てて学べます。独学で情報を集めるよりも、知識の抜けや偏りを防ぎやすいのがメリットです。
また「会計の知識がある」「Excelを使える」と説明するだけでは、どの程度のスキルがあるのかまではなかなか伝わりません。そんなとき、資格を取得していれば、一定の知識や技能があることを客観的に示すことが可能です。社内での異動や昇進、転職活動で自分の強みをアピールする材料にもなるでしょう。
社会人におすすめしたい資格・検定5選
資格を選ぶときは、知名度だけでなく、現在の仕事や将来のキャリアにどう役立つかを考えることが大切です。ここからは、おすすめの資格・検定を5つご紹介します。
日商簿記検定
日商簿記検定では、会社の取引を記録し、経営成績や財政状態を明らかにするための知識を学びます。
経理担当者だけでなく、売上や利益、原価、予算などを扱う営業職や企画職、管理職にも役立つ資格です。決算書に記載された数字の意味がわかるようになれば、会社や取引先の状況を読み解きやすくなります。
初めて学ぶ人は3級から始めるとよいでしょう。さらに専門性を高めたいなら、工業簿記や原価計算なども学ぶ2級がおすすめです。
ITパスポート試験
ITパスポート試験は、ITに関する基礎知識を証明できる国家試験です。情報セキュリティやネットワークに加え、企業活動、経営戦略、プロジェクトマネジメントなども出題されます。
パソコンやクラウドサービスを利用する機会が多い現在では、IT職以外のビジネスパーソンにも役立つ資格です。社内のデジタル化に関わる人や、IT担当者とのやり取りを円滑にしたい人にもおすすめできます。
試験はコンピュータを利用するCBT方式で、随時実施されています。自分の学習状況に合わせて受験日を選びやすい点も魅力です。
FP技能検定
ファイナンシャル・プランニング(FP)技能検定は、税金、保険、年金、不動産、資産運用、相続など、暮らしとお金に関する幅広い知識を測る国家検定です。
金融や保険、不動産業界で働く人はもちろん、人事労務に関わる人にも役立ちます。また、学んだ知識を家計管理や保険の見直し、将来の資産形成など、プライベートに活かせるのも特徴です。
学び始めたばかりの人は生活に直結するお金の基礎知識を学べる3級から始め、仕事で活用したい場合は2級を目標にするとよいでしょう。
MOS
マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)は、WordやExcel、PowerPointなど、Microsoft Office製品の知識や操作スキルを評価し証明する資格です。試験は実際にパソコンを操作する実技形式で行われます。
とくにExcelでは、表の作成や関数、グラフ、データ整理など、仕事に直結する操作を学べます。普段からOffice製品を使っている人でも、知らなかった便利な機能を見つけられるかもしれません。
学習した内容をすぐ実務で試せるため、勉強の成果を実感しやすい資格です。
TOEIC Listening & Reading Test
TOEIC Listening & Reading Testは、英語の「聞く力」と「読む力」を測るテストです。合格・不合格ではなく、結果が10~990点のスコアで示されます。
英語を使う部署への異動、海外赴任、外資系企業への転職などを考えている人におすすめです。現在の英語力を数字で把握できるため、段階的な目標も設定しやすくなります。
最初から高得点を目指すのではなく、まず一度受験して自分の実力を確認してみるのもよいでしょう。
忙しい社会人が効率よく勉強するコツ
社会人の資格勉強では、仕事もあるだけに、一度に長時間の勉強に取り組むのは難しいかもしれません。限られた時間を継続的に使って勉強を進めていきましょう。
忙しい社会人でも効率よく勉強できるコツを紹介します。
先に受験日を決める
「勉強が進んだら申し込もう」と考えていると、ついつい後回しになり、学習期間が延びてしまいがち。先に受験日を決めて、残りの日数から計画を逆算しましょう。
試験範囲の学習、問題演習、総復習に期間を分けると、進み具合を把握しやすくなります。
スキマ時間を活用する
通勤時間や昼休みなど、短くても取れる時間は有効に使いましょう。スキマ時間には、単語の暗記、解説動画の視聴、間違えた問題の見直しなど、短時間で区切れる学習が向いています。
一方、計算問題や模擬試験は、机に向かって集中できる時間に行うのがおすすめ。勉強内容によって時間を使い分けるのがポイントです。
教材を増やし過ぎない
不安になると複数の参考書や問題集を購入したくなりますが、教材が増えるほど、どれを使うか迷いやすくなります。
まずは基本テキストと問題集を1冊ずつ選び、繰り返し使いましょう。1冊を最後まで終えることで、試験範囲の全体像と自分の苦手分野が見えてきます。
早い段階から問題を解く
テキストをすべて覚えてから問題集に進むと、学習に時間がかかってしまいます。ひとつの分野を学んだら、すぐに対応する問題を解いてみましょう。
間違えたときは正解を覚えるだけでなく、「知識不足」「読み間違い」「計算ミス」など、原因を確認してから解き直すことが大切です。
短時間でも毎日続ける
仕事で疲れて勉強に身が入らず、予定していた範囲まで進まない日もあるでしょう。そんな日は、「問題を5問だけ解く」「テキストを2ページだけ読む」といった最低ラインを決めておきましょう。
短時間でも毎日教材に触れる習慣があれば、長時間の勉強も再開しやすくなります。ただし、睡眠時間を削って無理をするのは禁物です。集中できないときは十分に休み、翌日から再開しましょう。
資格の勉強を仕事に活かそう
資格取得は、仕事に必要な知識を体系的に学び、自分のスキルを客観的に示す方法のひとつです。
ただし、有名だからという理由だけで資格を選んでも、学んだ内容を活かせなければ取得の意味がありません。現在の仕事や将来目指したいキャリアを考え、自分に必要な資格を選びましょう。
忙しい社会人が勉強を続けるには、まとまった時間を待つのではなく、毎日の生活の中に短い学習時間を組み込むことがポイントです。まずは取得したい資格と受験日を決め、今日できる小さな学習から始めてみてはいかがでしょうか。
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