紙のブログ

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作ってみた

阿波紙で印刷をしてみました

阿波紙 雲流

インクジェットプリンターで印刷できる和紙として人気の阿波紙。ひと味違う写真表現を試みるのにはとても良いみたいです。ただ、いくつか種類があるものの、一体どの紙がどういう表現にあっているのかわからないというお声も多くあります。まずはサンプラーをご購入いただき、同じ作品をすべての紙に印刷してみていただくのが一番、紙の個性を見ていただけると思います。とは言え、何か参考にならないかと少しまとめつつ、印刷もしてみました。

雲流

例えば雲龍のような楮の繊維を長く残しているものはA4で印刷すると、紙の個性が強く残りすぎるかもしれません。ただ、A2とか大きい紙であればその個性を活かす作品作りができる紙かと思います。(もちろんあえてA4でその紙の個性を活かすという考えもありですが。)細かな描写やふんわり柔らかい感じ、というのは出しにくいかもです。

ネイチャー写真で大きめであれば、こういう紙でダイナミックで個性的な
表現もお楽しみいただけるかもしれません。

竹和紙

竹和紙は一番白くて万能選手な感じかと存じます。
色をなるべくそのまま出したいという場合はこの紙が良さそうです。
三椏二層紙、楮、いんべもプレーンなので細かい描写にも向くと思います。
人物の肌の感じも表現しやすいかもしれません。

いんべ

三椏二層紙

色合いで見ますと三椏二層紙と楮生成は色が結構残っていますので白い紙に印刷したものと随分色の見え方が変わって来ます。そこを楽しんでいただくのも良いかと思います。また、モノクロ表現をされる方はあえてこういう紙を選んでお使いになったりもされるようです。
余白をたっぷりめに残して、紙の下地の色と作品のバランスを楽しむ、と言うような使い方をされるとか意外とアーティスティックに使える紙だとか。

楮生成

あくまで一般的な意見で恐縮ですが、ぜひお試しいただきまして、素敵な作品づくりをお楽しみいただけましたら嬉しいです。
また、逆にこんな表現に向いていたよ、等教えていただけたらありがたいです。