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複写用紙やカーボン紙はなぜ写る?領収書の控えに字が青く写る謎と秘密

複写用紙をご存知ですか?

【詳しくはhttps://www.moriichi-net.co.jp/c/cat60/000-0573

領収書や契約書など3枚や4枚綴りの紙になっている2枚目以降の用紙のことです。

1枚目の紙には黒ボールペンで書いたはずが、2枚目以降は青色に写る。

この仕組みに疑問を抱いたことのある方も少なくないのではないでしょうか。

かくいう私自身、ずっと不思議に思っていました。

この複写紙は4枚ほどの紙の綴りですが、紙の種類は異なります。

1番上はお客さんに渡すことが多いため汚れがつかないタイプを使い、それより下は、何枚か重なった下まで濃く複写したいため、2枚目より下は裏が黒く塗られた紙を重ねています。

そこに複写紙の秘密が隠されています。

この記事では、複写用紙に字が青く写る秘密をご紹介します。

複写紙とは

複写紙とは、紙に書いた文字が下の紙に複写される紙のことです。

複写紙には2種類あり、カーボン紙とノーカーボン紙があります。

カーボン紙とは

カーボン紙とは、紙と紙の間に挟んで複写するために使用する、裏にインキを塗布した紙のことです。

文字から伝わる筆圧がカーボン紙を通じて下の紙に伝わり、写る仕組みになっています。そのため、常に上の紙と下の紙の間にカーボン紙をひかなければならず、触ると手にも色が付いてしまうこともあります。

伝票など、同じ場所に書くことが多い場合は、普通の紙に、このカーボンインキを上の紙の複写したい部分の裏にくっつけてしまう、いわゆるカーボン引きという加工もあります。

しかし何かと不便なことや、次にご紹介するノーカーボン紙の登場によって、現在は需要が減少しています。
確かに、領収書書いてもらうときに下に台紙を敷いて手書きの領収書を出すみたいな
光景って見なくなりましたね。あれこそ昭和・・・

ノーカーボン紙とは

ノーカーボン紙とは、カーボン紙を使わずに用紙単体で複写を実現でき、感圧紙ともよばれています。

ノーカーボン紙には主に上用紙(A紙)、中用紙(B紙)、下用紙(C紙)があり、これらを組み合わせることで、複写を実現しています。

状況に合わせ自由に枚数を複写したい場合は、すべて中用紙にするとできます。また、複写したくない部分に特殊な溶液を塗布して、発色しないようにする加工もできます。

インクが手につかないことから便利なノーカーボン紙ですが、デメリットもあります。

たとえば長期保存することができず、直射日光、高温多湿にも弱く、数年程度経過すると、複写の色が薄くなっていき、より強い筆圧で書かなければならなくなります。

複写用紙を久しぶりに見返すと読めない文字になっていたという経験をしたことがある方もいるのではないでしょうか。

また、塗布してある薬品が、リサイクル工程で化学反応を起こし、古紙の品質を悪くしてしまうので、一般の用紙と混ぜての古紙リサイクルができません。

複写紙はなぜ写るのか?

 

 

ではそもそも複写紙はなぜ写るのでしょうか?

その原理は、用紙の裏面にマイクロカプセルというものがあり、筆圧を加えると、その圧力によってマイクロカプセルがこわれ、下の紙の発色剤と化学反応を起こして発色しています。

色を出す仕組みは、上の紙だけにあるのでもなく、下の紙だけでもなく、両方合わさらないと色が出ないことが特徴です。

上の紙の裏面には、目に見えない小さなプラスチックのカプセルに、色が出る一歩手前の色素を包み、びっしりつけてあります。

そして下の紙の表面には、色素を仕上げる成分が塗られています。

それを上下に重ねて上から書くことで、ペン先の力でカプセルがつぶれ、未完成だった色素が下の紙の成分に触れて完成となり、反応したことで色が出ます。

そのため、書く前はどこにも色が見えず、下の紙のよけいな所に色がつきにくいため、指も汚れないのです。また軽くこすれた程度ではカプセルが壊れないように、カプセルの大きさがそろえられています。サイズが合わないことで、大きいカプセルに力が集中してしまい、少しのことで壊れやすくなるのを防ぐためです。

複写紙の作り方

複雑そうに思える複写紙ですが、自社で気軽に作ることができます。

従来のドットプリンターを使用しないため、省スペース化やランニングコストの削減が実現できます。

簡単に作り方をご紹介します。

  1. オリジナルの帳票を自身のパソコンで作成する。
  2. ノーカーボン紙をプリンターにセットする。
    *紙には表裏がありますので、必ず表面に印字してください。
    *プリンターにより表裏のセット方向が異なるため、プリンターの取扱説明書をご確認下さい。
  3. 出力後、上部分または横部分をホチキスでセットする。
  4. 簡単オリジナル帳票の出来上がり!!

いかがでしょうか?なんだかとても簡単に思えてきませんか?

紙の専門店・松本洋紙店でも複写用紙を取り扱っています。
こちらの複写用紙・ノーカーボンはどの組わせでも発色されるので上の紙と下の紙を間違えたなんていうことが発生しないので便利です。

  • レーザープリンター・コピー機で簡単に複写伝票が作れる
  • 紙色:白 発色:ブルー
  • ミシン加工や穴あけ加工が可能
  • 顧客ごとに変わる契約書等の帳票類をオンデマンドで出力・作成が可能

ぜひチェックしてみてくださいね♩