紙のブログ

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剥離紙はどんなことに使われる?

剥離紙 セパレーター セパ シール台紙

こんにちは。松本洋紙店です。
前回剥離紙(セパ・セパレーター)の構成(片面・両面)と製造方法(溶剤・無溶剤)、剥離剤の種類(シリコーン・非シリコーン)についてご説明しましたが、今回はそんな剥離紙がどんなことに使われているのか書いていきたいと思います。

剥離紙はこんなことに使われている

*ラベルシール類*
計量ラベル用、ハンドラベル用、POS用(バーコード/JANコード)、インデックスラベル、ビジネスフォーム、荷札用、一般シール用などの紙を表面材とする粘着製品、
塩ビ・PE・合成紙等のフィルムを表面材とする粘着製品等
*粘着テープ類*
包装用クラフト粘着テープ類、両面粘着テープ、マスキングテープ等
*壁紙・装飾材*
塩ビ・紙・布などの表面材とする粘着壁紙、家具・建具類などの粘着装飾剤、
粘着金属シート、粘着化粧板など
*建設資材*
粘着ビニルタイル、粘着じゅうたん、粘着反射シート、粘着遮光フィルム、
ゴム・アスファルトルーフィング等の防水材料用、ゴムシートパテ用等
*キャスティング工業*
塩ビ・ウレタンなどの合成皮革製造用、各種フィルム類の製造用、
反射シートの製造用、炭素繊維プリプレグ用、感熱接着フィルム製造用
*食品工業*
ベーキング紙トレイ、クッキングシート、まんじゅうの台紙、
アメ・ガム・チョコレート類の製造・包装用など
*その他*
アスファルト類、各種ゴムの包装用、各種成形品の製造、
転写印刷関連製品工程、医療用バンソーコ用、ゴキブリ捕獲用など
かなり多岐に渡りますね…

剥離紙にはどんな素材が使われてるの?

剥離紙は主に以下の種類が有り、そのうち、紙についてもそれぞれ特性が有ります。
*PEラミネートタイプ*
(構成)+ポリエチレン+シリコーン
(特性)防水性+平滑性+光沢性
*ミズ系タイプ*
(構成)+クレー・バインダー+シリコーン
(特性)耐熱性+寸法安定性
*非シリコーンタイプ*
(構成)+目止め層+非シリコーン
(特性)シリコーン移行少ない
*グラシンタイプ*
(構成)グラシン紙+シリコーン
(特性)耐熱性・光透過性・強度
*フィルムタイプ*
(構成)フィルム+シリコーン
(特性)平滑性・光透過性・強度
【それぞれのの特徴】
*上質紙*
①クッション性が高い
②通気性が高い
③水・湿度に対する寸法変化が少ない
④対溶剤性に劣る(シリコーンのダイレクト塗工が不可)
*クラフト紙*
①強度が強い
②包装用に用いられる事が多い
*グラシン紙*
①ピンホールがなく、通気性が少ない
②透明性が高い
③水・湿度に対する寸法変化が大きい
④対溶剤性が高い(シリコーンのダイレクト塗工が可)
この様に、剥離紙は粘着剤の種類、ユーザーの作業工程・用途等により、品質要求は千差万別です。特定の工業用・商業用途にカスタマイズされた製品が多く存在しますが、松本洋紙店では、汎用性の高く使い易い黄色い剥離紙(黄セパ)を、扱いやすい形(A4, B5, ロール他)で販売しております。
オリジナルのシール、ラベル製作等にも最適ですので、是非ご利用ください!
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