紙のブログ

TEL : 03-6272-9923
紙のコラム

万年筆、文字を書くだけじゃもったいない!味のある万年筆イラストの書籍をご紹介

万年筆イラストの書籍

万年筆は、数々の文豪が愛用した筆記用具です。執筆など文字書きに使うイメージが強いのですが、じつは味のあるイラストを描くことにもうってつけの文具です。

今回は万年筆で絵を描くメリットを解説。万年筆ですぐにステキなイラストが描ける書籍もご紹介します。

万年筆の特徴1:「ほどよい強弱」が描画をもっと楽しくする!

万年筆の「ほどよい強弱」がイラストにも活きる
文字を美しく見せてくれる万年筆。その特徴は、イラストを描くときにも活きてきます。まずご紹介したいポイントは、線の強弱です。

万年筆を使うと、ボールペンやサインペンのような均一でかっちりしたラインではなく、Gペンや丸ペンに近い強弱のあるラインが描けます。ペン先をサッと走らすだけで、メリハリのある線が描け、簡単に物の質感や立体感が表現できます。

また、Gペンや丸ペンといった何度もペン先にインクを補充するつけペンは、慣れるまでに時間がかかります。万年筆は一度カートリッジや吸入でインクを補充すれば長期間使えるため、初めての方も使いやすく、持ち運びにも適しています。

万年筆の特徴2:インクが生み出す美しい濃淡で、一気にイラストが味わい深く

万年筆で描いた線には、書くスピードや強弱によって、インクににじみやムラが生まれます。こうしたインクが生み出すグラデーションで、自然と絵に奥行きが出てきます。

また、万年筆インク自体の美しさも、イラストを格上げする大きな魅力です。なんとも美しいインクの濃淡にハマる方も多く、「インク沼」という言葉もあるほど。にじみやムラを美しく発色させるため、色彩のゆらぎを追求したインクも人気を博しています。

万年筆の特長3:長時間描いても、書き疲れしない

イラストを描いていて、手が疲れた経験がある方も多いのではないでしょうか? 万年筆は、毛細管現象によりインクがスムーズに出るため、強い筆圧を必要としない筆記用具です。さらに、万年筆を持つ手の角度が、45度から60度であることもポイントの1つ。力を入れずに、手を寝かせて描けるので、使い続けた時も疲労が少ないのです。

もともと万年筆は長時間の使用でも手が疲れない設計ですが、長い期間、愛用することで、ペン先が持ち主の癖に寄り添って形を変え、使うほど手になじんでいきます。使い続けることで自分だけの1本に育ち、どんどん描きやすくなっていくのです。

万年筆ですぐ描ける! シンプルスケッチ

万年筆ですぐ描ける!シンプルスケッチ」は、万年筆の味わいを活かしたおしゃれでかわいいイラストの描き方がわかる書籍です。小冊子を紙の上からなぞれば、初心者でも練習がてら、かんたんにすてきな絵が描けます。雑貨やあしらい、手書き文字を3ステップで気軽に描くコツが満載です。

***

万年筆は、ほどよい強弱のあるラインと、インクの美しいグラデーション、そして長時間描いても手が疲れにくい、イラスト描きにもおすすめの文具です。ビギナーさんもイラスト書籍を見ながら、万年筆イラストにトライしてみてはいかがでしょうか。

↓↓↓万年筆イラストは、どんな紙に描けばいい?松本店長がおすすめする万年筆に向いている紙とは?↓↓↓