防炎クロスが本当に燃えないのか、３種類のクロスを比較テストしてみました。防炎となのつくものが世の中にはいくつかありますが、防炎クロスもその一つです。 本当に燃えないのか、燃えにくいのか、なかなか比較している...

防炎クロスの認定書がほしいときはこんにちは、松本洋紙店です。 商業施設など、高層建築物、地下街又は不特定多数の人が出入りしたりする場所では、防炎性能を有する防炎対象物...

防炎クロスとは

防炎クロスとは、防炎加工が施された布地で、マッチやライターなど小さな火が接したとしても、簡単に着火して燃え広がることなく、自己消化性を持ち合わせているので、火炎が離れると、自然に消化する性質があるクロスです。主に、屋内のイベント・展示会やデパートの催事など、人が集まる場所で使用する横断幕・懸垂幕、垂れ幕、タペストリーに使用されています。

そもそも防炎って何？燃えないの？

防炎とは、燃えにくい事象のことであり、全く燃えないわけではありません。但し、マッチや、ライター、タバコなどの小さな火だねが原因で、その炎が当たったとしても、簡単に燃え広がり火災になることはなく、当たった箇所が部分的に焦げるだけで、炎を除去すると消火するような加工が施されたものです。

防炎クロスの加工ってどうやってできるの

一般的に
①繊維素材そのものに防炎性能をもたせる製造方法
②繊維製品にしてから防炎薬剤で防炎加工を施す製造方法
があります。
①は紡糸する前の段階で防炎薬剤を練り込んで紡糸する方法です。主に、アクリル系、難燃アクリル、難燃ポリエステル等の化学繊維を製造する場合にやります。
②は紡糸した後の繊維製品に対して、防炎薬剤で防炎加工する方法です。主に、綿、レーヨン、ポリエステル等の織物を製造する場合にやります。

防炎と難燃って何が違うの

同じような意味ですが、「防炎」はその性能や試験方法が消防法で規制されていて、その数値が一定の防炎範囲内にあるものをいい、「難燃」は消防法で規制された試験でなく、日本工業規格などでその性能確認し一定の難燃範囲内にあるものをいいます。

商業施設で使用する横断幕は、防炎品じゃないといけないの

商業施設など、高層建築物、地下街又は不特定多数の人が出入りしたりする場所では、防炎性能を有する防炎対象物品を使用するよう消防法で義務づけられています。理由としては、カーテンや垂れ幕、パネルなど垂れ下がっているものは、一旦、火がつき着火すると、たちまち火が立ち上がり天井や周辺に、一気に火が燃え広がります。そのため、消化や避難が難しくなり、危険性が高まるからです。
ちなみに、百貨店、マーケットその他の物品販売業を営む店舗又は展示場、劇場、映画館、演芸場又は観覧場、公会堂又は集会場、待合、料理店、飲食店などでは、防炎対象物品を使用するよう消防法で義務づけられています。

防炎協会認定ラベルって何

防炎協会認定ラベルとは、公益財団法人日本防炎協会が、防炎性能確認審査を行い、基準に合格した製品に与えられるラベルです。

防炎協会認定製品じゃないと商業施設では使用できないの？

施設にもよりますが、防炎協会認定製品である証明があると、スムーズです。
デパートやショッピングセンターなど、大型の商業施設で使用する、横断幕・懸垂幕、垂れ幕、タペストリーは防炎製品ではないと、掲示できないケースがほとんどで、その場合、防炎加工されているのかを証明するものを提出するよう言われることが多くなっています。そうなると、防炎協会認定製品である証明があると、許可がスムーズにおりやすいということがあります。

印刷するプリンターによって、使用できる防炎クロスは違うんですか

対応しているインクによって違いがありますので、ご使用前に必ずご確認ください。EPSONやキャノン・hpの大判プリンターの場合は主に水性インクジェットプリンターとなりますので水性用の防炎クロスをお選びすることをオススメします。
水性用は染料・顔料の水性系インクとラテックスインクが使用でき、印字品質の高さが特長です。
ミマキ・ローランド・武藤工業などのプリンターは溶剤用が主です。溶剤（ソルベント）用は耐候性に優れており長期屋外使用に適しています。

水性インクジェット用 防炎ハンドフリーカットクロスロール

防炎協会認定品・トロピカルハンドフリーカットクロス品。発色がよく、白生地に光沢感がります。高画質印刷、細線表現が可能な防炎クロスロールです。日本防炎協会認定の防炎クロスです。詳しくはこちら

溶剤用・防炎 トロピカル ハンドフリーカットクロス

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