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自宅にも置ける大判プリンター!コンパクトデスクトップモデル「TC-20」はどこがスゴい?

コンパクトデスクトップモデル、キヤノン「TC-20」

キヤノンTC-20は、2023年1月26日に発売されたプリンターです。A1ノビまで印刷できる大判プリンターでありながらコンパクトなサイズで、自宅の机や棚の上にも置けます。在宅勤務でCADの図面やポスターなどを印刷する必要がある人におすすめです。

この記事では、TC-20を紹介するとともに、同じくキャノンから販売されているTA-20とも比較します。購入を検討するにあたっての参考にしてください。

デスクトップ大判プリンター「TC-20」紹介!従来機との比較も

TC-20は、キヤノン初のA1ノビ対応デスクトップ大判プリンターとして発売された製品です。A1という大きなサイズの紙に印刷できるのに、コンパクトなサイズが特徴のプリンターです。

そしてキヤノンは、小規模オフィス向けのTA-20という機種も販売しています。この製品と比較することで、TC-20の特徴をより明確にしていきます。

自宅で図面やポスターが印刷できる「TC-20」

自宅で図面やポスターが印刷できるキヤノン「TC-20」出典:Amazon

TC-20は、自宅に置けるコンパクトなサイズでありながら、A1ノビサイズまで印刷できるので、在宅勤務での図面やポスターの印刷に便利です。A4用紙やA3用紙の印刷にも対応しています。

TC-20の特徴や仕様に加えて、現在販売されているオプションについても紹介します。

TC-20の特徴

●A1ノビ対応ながら自宅に置けるサイズ
TC-20のサイズは、968×525×245mm、重量は32kgです。一般的なホームプリンターよりは大きいのですが、机や棚にも十分に置けるサイズです。カット用紙をセットする際に用いるASF(オートシートフィーダ)を展開した状態でも、968×545×395mmのサイズに収まっています。

●にじみにくく耐水性に優れた4色顔料インク搭載
本機に搭載されているインクは、にじみにくく耐水性が高い顔料インクです。にじみにくいので、マーカーを引いても文字や線が判読しづらくなることがありません。インクはボトルを購入して、本体のインクタンクに補充するタイプ。タンクは70mlの大容量で、インク補充の手間が少ないのも特徴です。

●ロール紙だけでなくカット紙にも対応
TC-20は、外径110mmまでの紙管内径2インチのロール紙に対応しています。用紙厚は、0.08mmから0.28mmまで。カット紙はA4、A3、B4に対応。カット紙はASFにセットして、連続印刷も可能です。図面やポスターだけでなく、A3サイズの図面やA4サイズの報告書などの印刷もできます。ロール紙とカット紙は自動切り替えで便利です。

TC-20の仕様

●価格
参考:12万302円(税込み・Amazon 23/2/12現在)

●ランニングコスト
A1サイズCAD(線画 標準)
モノクロ:約14円
カラー:約18円

A1サイズポスター(写真 標準)
カラー:約104円

●対応カートリッジ
PFI-050BK マットブラック
PFI-050C シアン
PFI-050M マゼンタ
PFI-050Y イエロー

※マットブラック 約5500円~、カラー 約6100円~(Amazon 23/2/12現在)

TC-20のオプション

●デスクトップバスケット BU-06

印刷した用紙を受け止めてくれるバスケットです。印刷した後に用紙を自動カットするか否かは、プリンターの設定で変更できます。バスケットを使用しない場合やインクの乾燥を待ってから用紙をカットしたい場合は、設定を「イジェクトカット」に変更しておけば、自動カットされません。

バスケットに印刷物を受けるときは、アームを水平に起こして使用します。使用しないときにはアームを下げて収納できます。

●スタンド SD-24

TC-20はデスクトップにも置けるサイズであることが大きな特徴ですが、オプションのスタンドも販売されています。スタンドを装着した場合のサイズは982×757×1059mm、重さは約46kgです。

スタンドに下部には印刷物を受け止めるバスケットがあり、フロントロッドを倒してバスケットを広げて使います。なお、このスタンドはこの後ご紹介するTA-20にも装着可能です。

用紙対応力が高い「TA-20」

用紙対応力が高いキヤノン「TA-20」出典:Amazon

TA-20は、2019年10月発売のキヤノンのA1ノビ対応プリンターです。姉妹機のTA-30がスタンド付で販売されているのに対して、TA-20の専用スタンドはオプション扱いで、TC-20と同様に机の上などに置いて使うことが想定されています。

ここでは、TC-20との相違点を中心にTA-20について解説します。基本的には、プリンターとしての性能はTA-20の方が秀でていますが、コンパクトさや価格面はTC-20に優位性があります。

TA-20の特徴

●TC-20には及ばないものコンパクトなサイズ
自宅にも置ける大判プリンターとして販売されているTC-20には及びませんが、TA-20もかなりコンパクトな大判プリンターです。

982×748×438mmのサイズで、重さは約37kg。TC-20との差は、幅は14mm、奥行は223mm、高さは193mmになります。重さは5kgほど違います。

●顔料5色インクを搭載でフチなし印刷も可能
TA-20に搭載されているのは、5色フル顔料インク「LUCIA TD」です。通常のブラックとマットブラックを採用していて、線画や文字をにじみが少なく印刷できるうえに、ポスターも高発色で印刷できます。またロール紙のみではありますが、TC-20は対応していないフチなし印刷にも対応しているので、ポスター類を印刷するならTA-20の方が向いています。

●高い用紙対応力
TC-20と比べて、用紙対応力が高いのもTA-20の特徴です。TC-20は0.28mmまでの用紙厚にしか対応していませんが、TA-20は厚さ0.8mmの用紙まで対応します。ロール紙外径は150mmまで、TC-20は対応していない紙管内径3インチのロール紙も使えます。

TA-20の仕様

●価格
参考:15万5800円(税込み・Amazon 23/2/12現在)

●ランニングコスト
A1サイズCAD(標準)
カラー:約31円

A1サイズポスター(標準)
カラー:約98円

●対応カートリッジ
PFI-030MBK マットブラック55ml
PFI-030BK ブラック55ml
PFI-030C シアン55ml
PFI-030M マゼンタ55ml
PFI-030Y イエロー55ml
※各約5800円~(Amazon 23/2/12現在)

TC-20とTA-20のスペック比較表

製品名 TC-20 TA-20
メーカー キヤノン キヤノン
発売年 2023年 2019年
参考価格 12万302円 15万5800円
本体サイズ
(幅×奥行×高さmm)
968×525×245 982×748×438
印刷速度
(A1 CAD カラー)
約1.0分 約56秒
印刷速度
(A1 ポスター カラー)
約1.9分 約49秒
印刷解像度
(dpi)
2400×1200 2400×1200
Wi-Fi
ロール紙 用紙幅 297~610mm 203~610mm
用紙厚 0.08~0.28mm 0.07~0.8mm
印刷コスト
(A1 CAD カラー)
約18円 約31円
印刷コスト
(A1 ポスター カラー)
約104円 約98円

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キヤノンのデスクトップ大判プリンター TC-20をご紹介しました。従来機のTA-20からさらにコンパクトになり、とくに自宅でA1やA2サイズの図面やポスターを印刷する必要がある人にとって便利な製品となっています。

事務所に置く場合も、設置スペースがコンパクトなほど置きやすいので、自宅用だけでなく事務所用としても購入を検討する価値は十分にあります。コンパクトな大判プリンターの購入を検討されている方は、この記事を是非参考にしてください。

なお、大判プリンターで使用するロール紙は、松本洋紙店にてさまざまな商品をあつかっています。購入いただいた用紙は、ご希望の幅に合わせてカットするスリット加工も請け負っています。ロール紙の購入を検討されている方は、以下のページをご参照ください。

【参考】
用途別選び方

↓↓↓屋外のポスターに最適な紙をご紹介!紙の専門家・松本店長が詳しく解説!松本洋紙店Youtubeチャンネル↓↓↓