いそがしい毎日をしっかりリセットするためにも、睡眠は大切なものです。限られた時間でしっかり睡眠をとれるかどうかが、翌日の体調にも大きく関わってきます。

最近では睡眠の質を上げるための仮眠グッズとして、枕やマットレス、リカバリーウェアなどに注目が集まっていますが、本当によく眠れるのはどの快眠グッズなのか、悩んでしまう人も多いのではないでしょうか。

この記事では、これらの快眠グッズを比較してみました。寝ているつもりなのに疲れが取れていない、もっとよく眠りたい、という方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

快眠グッズの特徴をチェック

●快眠グッズ1：枕

枕を選ぶときに重視するべきは、高さと素材です。自分の体型や寝る体勢に合った高さのものを使わないと、寝ているあいだも体の緊張が解けず、疲れが残ってしまいます。素材によって弾力や寝心地が異なるので、好みにあったものを使ったほうが心地よく眠れるでしょう。

店頭で見て良いと思ったのに、使ってみるとしっくりこなくて、何度も枕を買い替えている人は、実際に横になって試せる専門店で購入するのもおすすめ。知識を持った店員がアドバイスをしてくれるのも役立ちます。また、高さなどを自分で調整できるタイプの枕を使えば、自分でフィッティングしていくこともできます。

●快眠グッズ2：マットレス

快眠のための機能を充実させたマットレスも人気です。体圧を効果的に分散するマットレスを使えば、正しい姿勢で眠れます。マットレスの場合も硬さは重要で、柔らかすぎると体が沈み込んでしまい、背骨のS字カーブが崩れて腰への負担が大きくなります。とはいえ硬すぎると、今後は肩やお尻など、マットレスに当たっている部分に圧がかかりすぎて血行が悪くなるほか、寝心地が悪くなるデメリットもあります。

良いマットレスは、体をしっかり支えてくれる程度の硬さをもち、仰向けで寝たときに腰とマットレスの間に手のひらが入る程度の隙間ができるものです。適度な硬さがあるほうが、寝返りも打ちやすくなります。それでいて、寝心地のよい柔らかさをキープしているマットレスが理想的と言えるでしょう。

マットレスの中には、人間工学に基づいて一枚のマットレスの中でも部分によって硬さを変えて体圧をうまく分散させるものや、寝返りをしても振動しづらいコイルを使うことで、安定感を増したマットレスもあります。

●快眠グッズ3：リカバリーウェア

リカバリーウェアとは、特殊な素材を配合した繊維を使うことで、血行を促進し、疲労回復を促す衣服です。伸縮性の高い素材を使った動きやすいものが多く、快適に過ごせるのもメリットです。

リカバリーウェアも種類は豊富なだけに、選び方が重要になります。効果を重視するなら「一般医療機器」として届け出がされているものや、磁石の力を利用して血行を促進する「管理医療機器」の届け出がなされているものがおすすめ。布に加工を施したタイプよりも、繊維に練り込んだタイプのほうが、洗濯による機能の劣化も防げます。

ただし、機能の高いリカバリーウェアは、価格も高くなります。毎日着ることや洗い替えを考えると、意外と「コストが高い」こと自体がデメリットになるかもしれません。

快眠に役立つのはどの睡眠グッズ？

枕・マットレス・リカバリーウェアはどれも快眠に効果的とされるグッズですが、ライフスタイルや睡眠時のお悩みに合わせた選び方で、どれがもっとも快眠に貢献できるかは変わってきます。

●お悩みに合わせた比較

もっとも重要なのは、睡眠の悩みに合わせた快眠グッズを取り入れることです。

枕やマットレスを変えることで、睡眠の質が上がって疲れが取れやすくなることはありますが、肩こりや腰痛など明確な不調がある場合は、それに合わせた寝具を使ったほうが効果的です。たとえば、腰痛なら枕よりもマットレスを変えたほうがよく、肩や首のコリが気になるなら、枕を変えることで改善するかもしれません。

睡眠のお悩みは人によって違うことも多く、適した快眠グッズもそれぞれ違ってきます。自分に合った快眠グッズを見つけることが大切です。

●ライフスタイルに合わせた比較

快眠グッズ選びのポイントの1つが、「ライフスタイルに合わせる」ことです。

たとえば、出張が多くて自宅以外の場所で眠ることが多い場合は、マットレスよりもリカバリーウェアを使ったほうがよいかもしれません。リカバリーウェアであれば、どこで眠るときも使えるし、持ち歩きも簡単です。枕はその中間で、「どうしても持っていきたければ持っていける」という感じでしょうか。

では、リカバリーウェアがもっとも優れた快眠グッズなのかというと、そうとも限りません。枕やマットレスは、選び方を間違えると体に不調をきたす一方、リカバリーウェアは選び方で効果の出方に違いが生じることはあっても、体に悪影響を及ぼすことはありません。あくまで快眠のためのプラスアルファのアイテムと考えるべきです。

良質な睡眠を目指すなら、枕やマットレスを体に合ったものにしたうえで、「より効果を高めるためにリカバリーウェアを併用する」というのが基本的な考え方です。

●取り入れやすさでの比較

枕のメリットは、手軽に取り入れやすいことです。価格もベッドやリカバリーウェアに比べて安いものが多く、購入や取り換えが比較的簡単です。使ってみてしっくり来なければ、別の枕を探すことも容易にできます。

PR TIMES社による「どの快眠グッズが一番効果を感じたか」というアンケートでは、枕がもっとも票を集めていましたが、これも「枕が比較的手軽に交換できる」ことが関係しているかもしれません。

リカバリーウェアも、ルームウェアやパジャマとして着用するだけなので、取り入れるのは簡単です。高機能なものは価格も高くなりますが、衣類なのでいくつあっても困らないことも便利なポイントといえます。

一方、身体全体を支えるマットレスは、快眠にとって非常に重要なアイテムです。取り替えることで睡眠が一気に改善される可能性もありますが、枕やリカバリーウェアに比べて手軽に交換できないことがデメリットといえます。マットレスの交換が難しい場合は、手持ちのマットレスの上に敷いて使うトッパーなどを使うのもいいでしょう。

快眠グッズ紹介

ここからは、おすすめの快眠グッズをご紹介します。睡眠の質を上げたい場合は参考にしてみてください。

昭和西川　日本快眠環境科学ラボ監修枕

日本快眠環境科学ラボが監修した寝具の老舗、昭和西川の枕です。背面のウレタンシートを取り外して、全体的な高さを調節できます。さらに、左右と中央の3つのブロックそれぞれのパイプも取り出すことで、部分的な高さ調整も可能です。細かい高さ調整ができるので、自分好みの枕にできます。ウレタンシート以外の部分は、洗濯機で洗えて清潔です。

●価格
参考：5520円（税込み・2025/11/26現在）

GOKUMIN プレミアム低反発枕

オンラインを中心に、極上の眠りを提供するGOKUMINブランドの低反発枕です。「高さ調整シート」を使って、4cm、6cm、9cm、11cmの4段階の高さ調整が可能になっています。穴あけ加工で通気性を改善し、低反発枕にありがちなムレも防がれています。

●価格
参考：4698円（税込み・2025/11/26現在）

エマ・オリジナルV2 ハイブリッドマットレス(シングル)

ドイツ発祥の寝具メーカー、エマ・スリープのマットレスです。コイルの上に何層ものフォームを重ねることで、体圧をしっかり支えながらも分散して、背骨をまっすぐに保った寝姿勢を維持します。フォームが振動を吸収するため、寝返りの拍子に目を覚ますこともありません。

●価格
参考：48090円（税込み・2025/11/26現在）

テンピュール® ワン トッパー マットレストッパー

手持ちのマットレスや布団の上に重ねて使えるトッパーです。ほどよい弾力で、心地よさをキープしつつ体をしっかりサポートします。「マットレスが合わないけれど、大きなマットレスを買い替えるのは大変」という人でも、手軽に快適なマットレスとして使えて便利です。カバーは取り外して洗濯できます。

●価格
参考：99000～円（税込み・2025/11/26現在）

BAKUNE スウェット

極小のセラミック素材を練り込んだ、特殊な繊維を使ったリカバリーウェアです。体から発せられた遠赤外線を吸収・輻射することで体を温めます。着ているだけで疲労回復効果が期待できるのがメリット。抗菌効果を練り込んであり、いつでも清潔に使えます。肌に当たる部分にはシアバター加工で摩擦を軽減しています。

●価格
参考：26840円（税込み・公式参考価格）

睡眠の質を向上させる快眠グッズをご紹介しました。

今回、比べてみたのは、枕・マットレス・リカバリーウェアの3つです。それぞれ効果も違ううえに併用もできるので、「これが一番、快眠に効く！」と決めるものではありません。

自分の身体の状態や、ライフスタイルに合ったものを選ぶのが、快眠グッズをうまく使うコツです。迷ったらまずは手軽に変えられる枕を交換して、マットレスやリカバリーウェアにも目を向けてみてはいかがでしょうか。