最近、日本国内でも「台湾茶」をよく目にするようになりました。台湾茶は独特な茶葉と、小ぶりの複数の茶器を並べて淹れる飲み方が魅力です。
この記事では、そんな台湾茶の作法や淹れ方をご紹介。さらに日本茶との違いやルーツ、茶器の種類もまとめました。
台湾茶って?日本茶との違いと起源
台湾茶は、1796年に福建省から茶の苗木が台湾に伝わったことが起源と言われています。そこから独自の進化を遂げ、中国とは土壌や気候条件も異なる産地で、台湾ならではの茶葉が誕生しました。
日本茶との違いは、お茶の種類にあります。日本茶といえば緑茶ですが、台湾茶はおもに烏龍茶(青茶)を指します。烏龍茶は緑茶(不発酵茶)と紅茶(完全発酵茶)の中間の「半発酵茶」に分類され、独特な香りとバランスの良いコクが特徴です。
台湾では、茶葉の発酵度や焙煎方法の違いによって生まれたさまざまな烏龍茶があります。とくに有名なのが、東方美人茶、凍頂烏龍茶、文山包種茶、木柵鉄観音茶、凍頂四季春茶、阿里山金萱茶、冷頂翠玉茶の7種類です。
台湾茶の茶器の種類
日本茶(緑茶)は、おもに急須と湯呑の2つの茶器でお茶を淹れますが、台湾茶では茶壷、茶梅、茶杯の3つの茶器を使います。さらに台湾茶を深く楽しむ場合は、6~7つの茶器を用います。
●茶壷(ちゃこ)
お茶を茶杯(湯呑)に注ぐもの。
●茶梅(ちゃかい)
日本の急須にあたるもの。茶葉を蒸らす茶器で、日本のものより小ぶり。
●茶杯(ちゃはい)
日本の湯呑にあたるもの。飲杯(いんはい)とも呼ばれる。
●聞香杯(もんこうはい)
お茶の香りを楽しむための細長い杯。
●茶荷(ちゃか)
茶葉を茶壷から取り出して仮置き、鑑賞するための茶器。
●茶盤(ちゃばん)
茶器を置く平たい台。お茶を淹れる際にこぼれる湯を受ける役目を負う。
【台湾茶の作法】お茶の淹れ方
ここからは台湾茶の代表である台湾烏龍茶の淹れ方(作法)を紹介します。
1.まず、茶壷の中に熱湯を注ぎます。茶壷が温まったら茶梅にお湯を移します。
2.茶荷に入っている茶葉の半分を温めた茶壷の中にいれます。
3.茶盤の上に茶器を置き、烏龍茶や紅茶を作る場合は100℃の熱湯を茶壷いっぱいに入れます。このとき、高い位置から回しかけながら注ぐのがポイントです。
4.烏龍茶の場合は、注ぎ終わったら蓋をして、茶壷の上から熱湯を注いでさらに茶壷を温めます。
5.茶壷のなかで茶葉を蒸らしている間に、茶梅のお湯を聞香杯へ移します。そして聞香杯から茶杯へと、順に移し入れて温めます。
6.茶杯を60秒ほど温めたらお湯を捨て、茶梅にお茶を移し入れます。このとき、なるべく低い位置から入れるのがポイントです。
7.茶梅から聞香杯に半分程度までお茶を注ぎます。注ぎ終わったら、次はそれを茶杯に移し入れます。
聞香杯に残った茶葉の香りを楽しんだら、茶杯の台湾茶を楽しみましょう。聞香杯に残った香りは、時間が経つにつれ変化するのでそれも楽しんでみてください。
もっと手軽に台湾茶を楽しむ方法
「こんなにもたくさんの茶器を揃えられない…」「手順が覚えられない…」という方もご安心ください。台湾茶を楽しんでいる方のなかには作法は自由だという方もいます。
たとえば、マグカップに茶葉を5つ入れて熱湯を注ぐだけでもOK。茶葉が開いて沈んだら飲み頃です。これは台湾のオフィスでよく見られる、本場の正統な楽しみ方の1つです。
以上、台湾茶のご紹介でした。日本とは異なる独特な文化の台湾茶を楽しんでみてくださいね。
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