紙のブログ

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シールの裏についてる「剥離紙」のソボクなギモン。なんでキレイに剥がれるの?

どこにでもペタッと貼れるシールは、便利で楽しいですよね。子どもの頃にはいろいろなシールを集めていた人も多いのではないでしょうか。

大人になってもラベル付けや目印に使ったり、かわいいシールでデコレーションしたりと、シールは私たちの身近な存在です。

今回はそんなシールの……ではなく、台紙の方の「剥離紙(セパレーター)」のお話。
当たり前のようにも思えますが、剥離紙だとなぜシールがキレイに剥がせるのか、よく考えると不思議じゃありませんか?

剥離紙はどうやってできてるの?

松本洋紙店で扱っている剥離紙は片面・両面の2種類がありますが、どちらも紙にポリエチレンなどを塗布し、さらにシリコーンを塗工してできています。

シールをはがしたあとの剥離紙を触ってみると、ツルツルしていますよね。あれはシリコーンで加工されているからなんです。

最近では、キッチン用品にシリコーンがよく使われていますよね。加工がしやすく耐熱性が高いなど便利な性質がたくさんあるのですが、“ものにくっつきにくい”というのも特徴のひとつ。

その性質を活かして、さまざまな製品の型にも使われています。お菓子型なんかにもシリコーン製がたくさんありますね。そして剥離紙も、そのシリコーンのくっつきにくい性質を利用しているんです。

ちなみに、松本洋紙店では取り扱っていませんが、シリコーンが使われていない剥離紙もあります。一般的な剥離紙はシリコーン系が主流ですが、シリコーンの性質が電子機器に影響する場合などでは、別の剥離剤が使われることが多いです 。

色によって種類が違うって知ってた?

剥離紙には、一般的に3色あるって知っていましたか? いわれてみると、シールの台紙は白のほかに、黄色や青っぽい色がありますよね。単におしゃれで色が違うわけではなく、色によって違った特徴があるんです。

・青色(ブルーグラシンセパ、ブルーグラシン)


青色の剥離紙は、「グラシン紙」といって、薄くて柔らかいのが特徴。そのため、シールの形状になったときにロール状で納品されるものが多いです。

「ブルーグラシンセパレーター」を略して「ブルーグラシンセパ」、「ブルーグラシン」と呼ばれています。さらに略して「青セパ」と呼ばれることも。

・黄色(キセパ、クリームセパ)

黄色の剥離紙はちょっと厚めで、ロール状にされることが多い「ブルーグラシン」と違い、シールがまっすぐに保たれています。貼ったり剥がしたりがしやすく、手で取りあつかいやすいのが特徴です。

薄い黄色のパレーターなので、略して「キセパ」や「クリームセパ」と呼ばれています。松本洋紙店で扱っているのは、この「キセパ」です。各種サイズ取り扱っています!

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・白色

台紙部分にも印刷したいときなどには、白い剥離紙が使われることが多いです。松本洋紙店では、白い剥離紙はA4サイズ8000枚単位でのみ取り扱っています。

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シールを全部剥がしたら、ポイっと捨てられてしまう剥離紙。実は3層構造で意外と手をかけて作られたものなんですよ。

なかなか単体でじっくり見ることもないかと思いますが、シールを使う際にはちょっとだけ台紙である剥離紙にも注目してみてください!

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