紙のブログ

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洋紙店ですが、「和紙」もたくさん扱っています!松本洋紙店のオススメはこれ!

こんにちは!松本洋紙店です。
紙って、いろんな種類がありますね!
当店は「洋紙」店と名乗りながらも、実は「和紙」もたくさん取り扱いがあること、みなさまご存知でしたでしょうか???
そもそも、洋紙と和紙は、どのようにカテゴライズされているのでしょうか?一体、和紙って何者なの!?
今回は、和紙の歴史や定義、魅力をご紹介しつつ、当店オススメの和紙をご紹介したいと思います。

和紙と洋紙の違いとは?

和と洋の感じから察するに、きっと和風と洋風の紙に違いない!と思ったみなさん。
半分正解!半分惜しい!です。正確に言うと、製法の違いで分別されています。

和紙

和紙は、日本古来の製法で作った紙のこと。日本紙とも呼ばれます。
日本の紙作りの起源は、諸説ありますが、3〜4世紀頃とされていて、中国から伝来したと言われています。紙漉きが技術として日本で認知されたのは6世紀頃。奈良時代には、日本独自の製法で紙漉きの技術(手漉き)が発達し、平安時代には、流し漉きの技術が確立。強度と保存性は、ほかの紙と比較しても、かなり優れているそうです。
薄くて丈夫な紙を作る技が今でも受け継がれ、日本の伝統工芸として海外からも注目されています。

一般的な「和紙」の特長は「洋紙に比べて格段に繊維が長いため、薄くとも強靭で寿命が比較的長く、独特の風合いをもつ」と言われている(但し、種類や用途によって、一概には断言できない)。木材パルプ原料から生産される「洋紙」と比較すると、原料が限られ生産性も低いために価格は高い。伝統的な漉き方では、独特な流し漉き技術を用いるが、「現代の和紙」(「和紙」風の風合いを持つ紙)は需要の多い障子紙や半紙を中心に、伝統的でない原料を使ったり、大量生産が可能な機械漉きの紙も多いが、目視だけでは区別が難しい場合も多い(伝統的な製法と異なる原料を用いたり、機械漉きの紙は、歴史的に耐久性や経年劣化に対する検証が不十分であり、シミの発生や繊維の脆化などの欠点を持つ物も多い。そのため日本古来の原料と製法で作られた紙という意味での「和紙」との混用を認めない意見もある)。

引用元:Wikipedia – 和紙

和紙は、ユネスコ(国連教育科学文化機関)の無形文化遺産にも登録されています。

洋紙

洋紙は、西洋式の製法で作った紙のこと。西洋紙とも呼ばれます。
現代では、木材パルプがおもな原料で、機械を使って製造(機械梳き)しています。
日本での洋紙の歴史は、1873年に欧米の機械を導入した初の洋紙工場が設立されたそうでして、和紙に比べると歴史が浅い感じがします。

和紙にはどんな種類があるの!?

和紙の中にも、たくさんの種類が存在しています。原料と産地別に簡単にご紹介してみます。

和紙の種類(原料)

古来から、原料によって仕上がりが異なる紙が多数作られてきました。

古代の和紙の代表的な原料。大麻や苧麻を原料とする和紙は「麻紙」と呼ばれる。

梶の若い枝の樹皮繊維を原料とした和紙は「穀紙」と呼ばれる。

雁皮(がんぴ)

雁皮を原料とした和紙に「雁皮紙」がある。「斐紙(ひし)」とも。雁皮は繊維が短いため、表面が滑らかで美しい仕上がり。写経用紙などに使用される。

檀(だん、まゆみ)

檀の若い枝の樹皮繊維を原料とした和紙に「檀紙(陸奥紙)」がある。

楮(こうぞ)

現在でも作られている和紙のほとんどが使用している原料。書道でおなじみの半紙にも、おもに楮を原料とした和紙が使用されている。繊維が長いため、絡みやすく、破れにくい仕上がり。

三椏(みつまた)

ハガキや便箋、紙幣などに使用される和紙の原料。印刷向き。

和紙の種類(産地)

日本全国に、有名な和紙の産地があり、全部を取り上げることはできませんが、松本用紙店でも取り扱いのある、「因州和紙」と「阿波和紙」をピックアップしてご紹介いたします。

因州和紙

因州和紙(いんしゅうわし)は、鳥取県鳥取市のあたりに今でも残る伝統的な和紙。原料は楮、三椏など。
奈良時代(8世紀前半)のものが確認されていて、日本で最古の和紙のひとつとされています。

因州和紙(いんしゅうわし)は鳥取県東部(旧因幡国)特産の和紙である。
旧青谷町と旧佐治村(いずれも現在は鳥取市に編入)が生産地で、特に書道や書画・水墨画に用いる画仙紙(因州画仙紙)の生産量は日本全国の6 – 7割を占め、日本一である。ほかにも近年は建材や工芸材料など多用途に用いられている。
和紙としては日本で初めて経済産業大臣指定伝統的工芸品に指定されたほか、生産地の紙漉きの風景は日本の音風景100選(環境庁)に選ばれている。また、「因州佐治みつまた紙」と「因州青谷こうぞ紙」は鳥取県の無形文化財に指定されている。

引用元:Wikipedia – 因州和紙

阿波和紙

阿波和紙(あわわし)は、徳島県吉野川市、那賀郡那賀町、三好市池田町で生産されている和紙。阿波紙(あわがみ)とも呼ばれています。国の伝統工芸品に定められています。原料は楮、三椏など。
9世紀の書物に紙の製法についての記述があり、その歴史はとても古いようです。やさしい色合いと水にも強い丈夫さが特長です。

松本洋紙店のオススメはこれ!

松本洋紙店は洋紙だけでなく、和紙はもちろん、和風の模様が入った用紙も取り扱っています。インクジェットプリンターで印刷可能なので、メニューやカード・名刺など、様々な用途にぜひご活用ください!

阿波紙
阿波紙はプロフェッショナル作品制作用のインクジェットプリンタ対応和紙です。和紙の表情を活かし、高画質で豊な再現性を実現しました。

因州和紙
因州(鳥取県東部)で生産される機械漉きの和紙です。和紙特有の温かみのある手触りと優美な雰囲気が特徴です。

玉しき
紙にちりばめられた古風な模様が特徴的な和紙風合いのファインペーパー(片面)です。「あられ」「菊花」「さしこ」の三種類があります。

里紙
里紙は、日本の風土と自然に調和した、素朴な温もりのある紙です。表面にわずかな起毛感のある優しい手触りが特徴です。

新バフン紙
藁のような繊維が入った素朴な和風の紙です。ザラザラとした質感と落ち着きのある色味が特徴です。

大礼紙
繊維の模様が上品な和紙風模様紙です。冠婚葬祭などフォーマルな用途にお使いいただけます。

両面大光紙
厚手の両面和紙です。名刺用に。